新小学1年生の就きたい職業、消防・レスキュー隊が過去最多…クラレ調査

 クラレは、2026年春に小学校へ入学する子供とその親を対象に、将来就きたい職業と就かせたい職業に関するアンケート調査を実施し2026年4月2日、結果を公表した。男女総合では「消防・レスキュー隊」が過去最多の支持を集め、「アイスクリーム屋」が初めてトップ10入りを果たした。

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男女総合「将来就きたい職業」トップ10
男女総合「将来就きたい職業」トップ10 全 6 枚 拡大写真

 クラレは、2026年春に小学校へ入学する子供とその親を対象に、将来就きたい職業と就かせたい職業に関するアンケート調査を実施し2026年4月2日、結果を公表した。男女総合では「消防・レスキュー隊」が過去最多の支持を集め、「アイスクリーム屋」が初めてトップ10入りを果たした。

 調査は、2025年5月から2026年1月にかけて、クラリーノ製ランドセルを購入した人々を対象にインターネットで実施した。有効回答数は、2026年4月に小学校に入学する子供4,000名(男女各2,000名)と、その親4,000名である。

 男女をあわせた総合順位は、1位から5位まで2025年と同じ結果となった。4位の「消防・レスキュー隊」は、男女ともに支持を集めて過去最多の6.7%となり、3位の「スポーツ選手」までわずか0.1ポイントに迫っている。「アイスクリーム屋」は、初めて10位以内に入った。

 2006年との比較では、当時多くの男の子の憧れだった「スポーツ選手」が10.7ポイント減らして1位から3位に後退した。男女両方で支持が高まっている「警察官」が6.7ポイント増やして7位から2位に上昇した。11位だった「消防・レスキュー隊」も3.9ポイント増やして4位に入り、人を助ける仕事への関心が高まっていることがうかがえた。

 2006年は上位の常連だった「看護師」「教員」は、女の子の票を減らしてトップ10圏外となり、逆に「医師」「保育士」は女の子の票を伸ばして上位に定着している。

 男の子が将来就きたい職業のトップ3は、2025年と同様に「警察官」「スポーツ選手」「消防・レスキュー隊」が占めた。「スポーツ選手」が12.3%で過去最少の割合となった一方で、3位の「消防・レスキュー隊」は過去最多タイの10.8%となった。

 「スポーツ選手」の内訳をみると、「サッカー」は52.2%、「野球」は21.2%で、上位2競技で73.4%を占めた。そのほかの競技はバスケットボール、陸上競技、格闘技、eスポーツなどがあがった。2006年との比較では、「サッカー」への支持は変わらないものの、「野球」は11.7ポイントの大幅減となった。その分、ほかの競技に関心が広がっている。夢の選択肢が増え、多くの男の子がエースで4番に憧れた時代は過去のものとなりつつあるようだ。

 4位の「運転士・運転手」は2006年から常に上位を維持している。内訳をみると、約6割が新幹線など電車の運転士を希望している。車掌などの「鉄道・運輸関係」も近年は増えており、2026年は12位に入った。「パイロット」は19位で、乗り物関係では空を飛ぶよりも地上を走る仕事のほうが支持を集めているようだ。

 女の子が将来就きたい職業の1位は、調査開始以来28年連続で「ケーキ屋・パン屋」であった。2006年は「ケーキ屋・パン屋」「花屋」が上位を占めていたが、2012年以降は「芸能人・歌手・モデル」が2位に定着している。「アイスクリーム屋」は初めて3位にランクインした。

 「消防・レスキュー隊」は2025年からポイントが倍増し、過去最高の12位となった。警察官も2015年から10位以内に定着しており、女の子にとっても人を助ける仕事が魅力的な職業になっている。

 ネイリスト、メイクアップアーティストなどの「美容関係」が過去最高タイの14位に入った。アイドルやモデル、ユーチューバーなどをお手本に、大人顔負けのメイクやファッションを追求する女の子が増えているのかもしれない。

 2006年と比較すると、「漫画家・イラストレーター」「音楽講師」「バレリーナ・ダンサー」「音楽家」「画家・芸術家」といった芸術系の職業の多くが20位圏外となった。一方で、「アイスクリーム屋」「ユーチューバー」「動物園・遊園地」などの仕事や、「消防・レスキュー隊」「医療関係」といったエッセンシャルワークに憧れを抱く女の子が増えているようだ。

 男の子の親が就かせたい職業は、子供の将来の安定を願う気持ちは毎年変わらず、2026年も「公務員」が1位となった。「会社員」は2025年よりポイントを落としたものの2位に定着している。子供の関心に連動して、「消防・レスキュー隊」は過去最高タイの4位となった。一方、「医師」は5位で、割合も5.9%と過去最少になった。

 2006年との比較で、もっとも増えたのは「会社員」(4.1ポイント増)、減ったのは「スポーツ選手」(10.2ポイント減)であった。「専門職」「運転士・運転手」「鉄道・運輸関係」「宇宙関係」「車整備・販売」が20位以内に加わり、乗り物関連への注目が高まった。20位圏外になったのは「法律家」「料理人」「芸能人・歌手・モデル」「画家・芸術家」であった。

 女の子の親が就かせたい職業は、「公務員」「看護師」「会社員」のトップ3は変わらず上位を維持しているが、すべてポイントが下がり、就かせたい職業の幅は広がっているようだ。また、「専門職」が過去最高の6位に入った。内訳をみると資格のある職業や、専門的な知識と技術が必要な職業などの回答が多く、漠然とはしているものの、AIに代替されない安定した職業に就いてほしいという親心がうかがえる。

 2006年との比較で、もっとも増えたのは「会社員」(4.4ポイント増)、減ったのは「看護師」(5.4ポイント減)であった。助産師、歯科衛生士、検査技師などの「医療関係」は2006年の2.7%から6.4%に増えて5位に入った。医療系の職業が上位を占める一方で、子供と関わる「教員」「保育士」の割合は半分以下になった。

《風巻塔子》

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