はしか集団発生、新宿区の小学校で児童・教職員18人感染

 東京都は2026年4月21日、新宿区内の小学校ではしか(麻しん)が集団発生し、児童・教職員18人の感染が確認されたと発表した。はしかは感染力が非常に強く、国内の患者数が急増していることから、ワクチン接種など予防や注意を呼びかけている。

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海外へ渡航する人への麻しん(はしか)予防啓発リーフレット
海外へ渡航する人への麻しん(はしか)予防啓発リーフレット 全 2 枚 拡大写真

 東京都は2026年4月21日、新宿区内の小学校ではしか(麻しん)が集団発生し、児童・教職員18人の感染が確認されたと発表した。はしかは感染力が非常に強く、国内の患者数が急増していることから、ワクチン接種など予防や注意を呼びかけている。

 はしかは、麻しんウイルスによる感染症。約10~12日の潜伏期間後、38度程度の発熱や風邪症状が2~4日続き、そのあと39度以上の高熱とともに全身の発疹が出現する。咳、鼻水、目の充血などの症状もある。

 新宿区内の小学校1校では、4月9日にはしか患者が発生。管轄保健所で疫学調査を実施したところ、複数の有症状者を確認し、検査の結果、10代の児童と40代の教職員の計18人がはしかと診断された。この小学校では現在、学年閉鎖などの対応を取っている。

 患者18人のおもな症状は発熱や発疹など。ワクチン接種歴は、1回以下が2人、2回が16人。いずれも海外渡航歴はなし。現在、管轄保健所が関係機関と連携し、接触者の健康観察、有症状者に対する検査など、必要な感染拡大防止策を講じている。

 はしかのおもな感染経路は空気感染。そのほか、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを介した飛まつ感染、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れる接触感染でも発生する。周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前から解熱後3日くらいまでで、発疹出現前の期間は感染力がもっとも強い。はしかに対する免疫をもっていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染するという。

 はしかは予防接種で防げる病気で、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法。ワクチン接種で体に免疫の備えができていると、ウイルスを早期に抑え込むことで発症を防ぎ、かかったとしても症状が軽く、重い合併症のリスクを下げるとされる。はしかの定期予防接種は、第1期が1歳児、第2期が小学校就学前の1年間。東京都では、まだ受けていない人はかかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けるよう呼びかけている。

 また、国内の患者報告数が増え、海外渡航歴のない人でも感染が確認されていることから、体調が悪く、特に発熱している人は外出、移動、人と会うことを控え、自宅などで療養するよう注意喚起。はしかを疑う症状があって医療機関を受診する際は、必ず事前に受診先医療機関に連絡し、公共交通機関の利用を控え、医療機関の指示に従って受診することも求めている。

《奥山直美》

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