大学生への仕送り、家賃抜き平均3.3万円…物価高でも6割が「据え置き」

 塾選びサービス「塾選」を運営するDeltaXは2026年3月、大学生の子供をもつ保護者100人を対象に「大学生の仕送り」に関する実態調査をインターネットで実施した。物価高が続く中でも仕送り額を「据え置き」とする家庭が63%を占め、家賃抜きの仕送り平均は月3万3,450円であることがわかった。

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大学生の仕送り額、物価高でも6割が据え置き
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 塾選びサービス「塾選」を運営するDeltaXは2026年3月、大学生の子供をもつ保護者100人を対象に「大学生の仕送り」に関する実態調査をインターネットで実施した。物価高が続く中でも仕送り額を「据え置き」とする家庭が63%を占め、家賃抜きの仕送り平均は月3万3,450円であることがわかった。

 物価高への対応について、「仕送り額は変えていない」とする回答が63%ともっとも多く、全体の過半数を占めた。「増額を検討している」は26%、「実際に増額した」家庭は6%にとどまった。

 一方、保護者のコメントには物価上昇により子供の生活費負担が増していることを心配する声も見られた。「材料費や光熱費の高騰で、当初想定していた金額ではやりくりが厳しいようすです。」(あおばさん/宮城県/大学2年男子/保護者)「食費や電気代が上がっていると聞き、仕送り額を見直すべきか悩んでいます。」(さくらさん/東京都/大学1年女子/保護者)。

 心配する気持ちはあるものの、家計全体への影響や仕送り以外の支出とのバランスを踏まえ、すぐに金額を変更するのが難しいケースもあるようだ。

 家賃抜きの仕送り平均は月3万3,450円という結果だった。分布を見ると、「3万円台」が24%ともっとも多く、ついで「2万円台」が22%と続く。この2つをあわせると約半数を占めており、生活費としての仕送りは「月2~3万円台」が中心となっている。

 一方、「2万円未満」と回答した割合は18%で、アルバイト収入を前提に仕送り額を抑えている家庭も少なくない。また「5万円以上」の層も24%存在し、生活スタイルや地域によって金額に幅が出ているようだ。

 仕送り総額の分布を見ると、もっとも多いのは「8~9万円台」で21%、ついで「4~5万円台」が20%、「10~11万円台」が17%だった。平均値は約7万6,330円で、特定の金額帯での大きな偏りは見られず、各家庭の状況に応じて設定されているようすがうかがえる。進学先の地域や住居費の違いなどによって、仕送り総額に差が表れるようだ。

 家賃の支払い方法については、「保護者が直接振り込む」が62%ともっとも多く、多くの家庭で家賃と生活費を分けて管理していることがわかる。

 生活費が不足した場合の対応としてもっとも多かったのは「アルバイトをする」で88%と圧倒的な割合を占めた。一方、「追加の仕送りを頼む」と回答した家庭は14%にとどまった。なお、同アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合がある。

 子供がアルバイトすることへの考え方を聞くと、「学業に支障がない範囲であれば問題ない」とする回答が73%と多数を占めた。「積極的に経験するべき」という回答も20%見られ、大学生のアルバイトは容認されているだけでなく、保護者が推奨している家庭も少なくないことがわかった。

 つまり、仕送りについては生活費をすべてまかなうのではなく、不足分はアルバイトで補うという前提のもとで金額を設定している家庭も多いと考えられる。

 保護者が仕送りについて抱える悩みとして、「お金の使い方」と「金額の妥当性」に関するものが多く見られた。もっとも多かった声は、仕送りしたお金がどのように使われているかに対する不安だ。特に1人暮らしでは日々の支出が見えにくく、無駄遣いや管理の甘さを気にする声があがっている。

 「コンビニなどで、お金を下ろすことが多く、無駄な手数料を払っているのが気になる。」(ねこねこさん/広島県/大学2年女子/保護者)「何にいくら使っているのかわからず、きちんと管理できているのか不安です。」(たけしさん/千葉県/大学1年男子/保護者)。

 もう1つ多く見られたのが、仕送り額について「多すぎても少なすぎてもよくない」と考えてはいるが、どの水準が適切なのか判断に迷う声だ。生活費の実態が見えにくく、ほかの家庭との比較が難しいことも悩みの背景にあると考えられる。

 「子供への仕送りについていちばん悩んでいるのは、金額の妥当性です。」(仮面ライダーさん/青森県/大学3年男子/保護者)「周りと比べることもできず、この金額でいいのか判断に迷います。」(ゆきさん/神奈川県/大学1年女子/保護者)。

 保護者が実践している工夫として、共通して見られたのは「お金の使い道を把握するための共有」と「どこまでを仕送りでまかなうかの線引き」という2つの観点だ。

 家計簿アプリや定期的な報告による情報共有を取り入れる家庭が多く見られた。支出の内容を可視化することで、無駄遣いを防ぐだけでなく、金銭感覚を身に付けてもらう狙いもあると考えられる。「家計簿アプリは最近つけるようになったり、足りない場合には内容を共有して、見直しをさせています。」(木村さん/長崎県/大学2年男子/保護者)「毎月の光熱費や食費の明細を確認し、無駄遣いがないか一緒にチェックしています。」(KKさん/東京都/大学2年男子/保護者)。

 「仕送りでまかなう範囲」と「自己負担とする範囲」をあらかじめ決めておくという考え方も多く見られた。「娯楽費はアルバイト代から払うように決めています。」(鮭茶漬けさん/神奈川県/大学3年男子/保護者)「基本的には月々の与えられた金額でやりくりする分には使い方は自由。足りない娯楽費などはアルバイトでまかなうというルールにしている。」(おやじさん5018さん/群馬県/大学2年男子/保護者)。

 生活費は仕送りで支えつつ、娯楽費や追加の支出はアルバイトでまかなうといったルールを設ける家庭が多く見られた。

 調査対象は大学生の子供をもつ保護者(有効回答数100人)。調査時期は2026年3月。調査方法はインターネットを使用した任意回答。調査レポート名は「大学生の仕送り」に関する実態調査。調査機関は自社調査。

《風巻塔子》

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