【190人の保護者に聞いた】子供の英語どうしてる? 家庭のリアル大調査2026

 ピアソンとリセマムは未就学児から小学生の保護者190人を対象に英語学習アンケートを実施した。その結果からは、開始年齢、費用についての悩みなど、家庭での英語教育のリアルが浮かびあがった。

教育・受験 未就学児
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 世界中で生涯を通した学びを支援する教育サービス企業ピアソンとリセマムは、未就学児から小学生の子供をもつ保護者を対象に、家庭における英語教育の実態を探るアンケート調査を実施した。有効回答数は190件で、子供の年齢は小学4~6年生が約47%を占め、小学1~3年生が約33%、未就学児が約20%であった。

 2020年度に小学校で英語が正式に教科化され、学校教育の充実が進む一方で、「わが子にはいつから、どのくらい、何をさせれば良いのか」と迷う保護者は少なくない。本記事では、190件のアンケート結果をもとに、保護者の意識・取組み・悩みなど紹介する。

保護者の英語教育への意識、9割が「重要」と回答

 まず、「お子さまの英語学習をどの程度重要だと考えていますか」という問いに対し、「非常に重要(将来不可欠)」が58.9%、「重要」が30.5%であった。「ある程度重要」の9.5%を含めると、98.9%の保護者が英語学習に何らかの重要性を感じていることがわかった。「あまり重要ではない」と回答したのはわずか2人(1.1%)で、「必要性は感じない」という回答はなかった。

 英語学習に重要性を感じている理由では、「視野を広げ、多様な価値観に触れてほしいから」が109票(17.8%)でもっとも多く、ついで「グローバル社会で将来の仕事や就職に役立つから」101票(16.5%)、「海外の人とコミュニケーションが取れるようになってほしいから」100票(16.4%)が僅差で続いた。

 「受験や進学に必要だから」は79票(12.9%)で5位にとどまり、受験対策よりも、異文化理解やグローバル社会への適応といった長期的な視点が上位を占めた

※複数選択可

6割が4歳までに開始、学習の開始時期と頻度

 続いて、英語学習の開始時期について聞いたところ、「3歳~4歳(年少~年中)」が59人(31.1%)でもっとも多く、「0歳~2歳」が57人(30.0%)で僅差の2位となり、6割超の家庭が4歳までに英語学習を開始していた。「5歳~6歳(年長~小1)」の40人(21.1%)を加えると、小学校入学前に始めた家庭は82.2%にのぼる。 

 さらに、英語学習をすでに始めている173人に、子供が英語に触れる頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が82人(47.4%)で半数近くを占めた。「週に3~4回」42人(24.3%)とあわせると7割を超える。

 また、1週間あたりの英語に触れる時間は、「1~2時間程度」が52人(30.1%)でもっとも多く、「3~5時間程度」43人(24.9%)が続いた。「11時間以上」も31人(17.9%)おり、週あたりの学習時間には家庭ごとに幅があるものの、週3時間以上の層が全体の半数を超えており、多くの家庭で日常的に英語に触れる環境を作っていることがわかる。

7割の保護者が「自分は英語が得意ではない」、どうやって関わる?

 では、具体的に子供はどのような環境で英語に触れているのか。この問いに対し、「英会話スクールなど習い事(オンライン含む)」が107票(25.5%)。ついで「保育園・幼稚園・小学校での授業」89票(21.2%)、「英語教材を購入して取り組んでいる」74票(17.6%)が上位に並んだ。

 「自宅で動画を見たり音源をかけ流したりしている」も68票(16.2%)と、スクールや学校だけでなく、家庭内でも英語環境を整えようとする保護者の姿が垣間見える。「英語の学童保育に通っている」29票(6.9%)、「絵本の読み聞かせ」18人(4.3%)、「英語話者との交流」17票(4.0%)と、さまざまな手段を組みあわせている家庭も少なくない。

※複数選択可

 ちなみに、保護者自身の英語力については、「簡単な単語・フレーズがわかる程度」が39.5%でもっとも多く、「ほとんどできない」が27.4%と、あわせると約7割は英語を得意と感じているわけではないとの回答だった。

 自分自身は英語を得意と感じていない保護者も多い中、親の関わり方では、「一緒に取り組んでいる(動画視聴・教材など)」が75票(36.6%)でもっとも多かった。「環境は与えるが、取組みは子供に任せている」60票(29.3%)、「積極的に関わっている(読み聞かせ・話しかけなど)」54票(26.3%)が続いた。

 「特に関わっていない」は7票(3.4%)にとどまり、保護者が何らかの形で子供の英語学習に関与しており、保護者自身の英語の得意・不得意にかかわらず、子供の英語学習には前向きに関わろうとしているようすがうかがえる。

※複数選択可

身に付けてほしいのは「4技能バランス」と「コミュニケーション力」

 「特に身に付けてほしいスキル」では、「4技能をバランスよく」が114票(20.0%)、ついで「コミュニケーション力(積極的に英語で伝えようとする力)」が106票(18.6%)で、全体の4割近くを占めた。

 3位は「聞く力(リスニング)」73票(12.8%)、4位は「話す力(スピーキング)」68票(11.9%)であった。「読む力(リーディング)」は43票(7.5%)、「書く力(ライティング)」は15票(2.6%)、「文法の知識」は5票(0.9%)にとどまった。

 この結果からは、保護者が求めているのは保護者世代が経験した読解と文法中心の英語学習ではなく、聞く・話す・読む・書くの4技能をバランスよく伸ばすことであるとわかる。とくに「コミュニケーション力」が2位に入ったことは、実際に英語を使って人と関わる力を重視する保護者の姿勢を反映している。

※複数選択可・上位3つ

 さらに、お子さまの英語への取組みで望むことは何かという問いには、「異文化に触れ、視野を広げてほしい」が119票(22.2%)でもっとも多く、「将来に役立つスキルとして身に付けてほしい」95票(17.7%)、「英語を好きになってほしい」81票(15.1%)が上位を占め、受験や資格対策よりも、長期的な成長を望む声が目立つ結果となった。

約74%が成果を実感、それでも残る悩みとは?

 英語学習の成果については、「ある程度の成果を感じている」が91人(52.6%)で過半数を占め、「十分な成果を感じている」37人(21.4%)とあわせると74.0%が成果を実感していると答えている。「あまり成果を感じていない」は29人(16.8%)、「まったく成果を感じていない」は3人(1.7%)であった。

 一方で、英語学習に関する悩みを聞くと、もっとも多かったのは「英語を実際に使う機会がない」73票(15.1%)であった。ついで「どこまで何をやればよいかわからない」71票(14.7%)、「親が英語の内容を理解できない」55票(11.4%)が上位に並んだ。

 「学習成果が見えづらい・確認できない」49票(10.1%)、「英語に触れる時間が十分に取れない」48票(9.9%)も約4分の1の保護者が選択しており、成果の可視化と時間の確保も課題であることがわかる。

 「費用の負担が大きい」40票(8.3%)、「子供のモチベーションが続かない」37票(7.6%)、「テストや受験の対策と『使える英語』とのギャップ」32票(6.6%)も一定数の回答があった。保護者の多くが英語学習の重要性を認識し、実際に取り組んでいるものの、「このやり方であっているのか」「成果をどう測れば良いのか」という不安を抱えているようすが浮かびあがる。

※複数選択可

保護者の情報源とスクール選びのポイント

 英語学習に関する情報源では、「インターネット記事や保護者向けメディア」が145票(25.4%)で、ついで「他の保護者・口コミ」124票(21.8%)、「SNS」123票(21.6%)が僅差で続いた。「学校や英語教室・先生」からという回答も107票(18.8%)あり、オンラインの情報収集と並行して、対面での専門家からのアドバイスも参考にするようすがうかがえる。

※複数選択可・上位3つ

 また、英語学習サービスやスクールを選ぶ際に重視するポイントでは、「子供が楽しめる内容・環境を提供している」が118票(20.7%)でもっとも多く、「価格の手頃さ」112票(19.6%)が僅差で続き、この2つで全体の4割を占めた。

 3位は「ネイティブによる指導」68票(11.9%)、4位は「段階的に学べるカリキュラム」56票(9.8%)、5位は「親のサポートが少なくても取り組める」53票(9.3%)であった。

 「学習の進捗が見える仕組みがある」36票(6.3%)、「学習メソッドへの信頼性」36票(6.3%)も同率で並んでおり、「楽しさ」と「価格」に加えて、学習の質や成果の見える化を求める声も一定数あることがわかる

※複数選択可・上位3つ

英語学習にかける月々の予算は?

 英語学習にかける月々の予算(教材費含む)は、「10,001~20,000円」と「50,001円以上」がともに36人(18.9%)で並んだ。「20,001~50,000円」32人(16.8%)とあわせると、月1万円以上をかけている家庭は全体の54.7%と半数を超えた。

 一方、「0円(無料コンテンツのみ使用)」も20人(10.5%)おり、費用をかけずに取り組む家庭も一定数存在する。「1,000~5,000円」28人(14.7%)、「5,001~10,000円」30人(15.8%)と、予算の幅は家庭によってさまざまであると言える。

190人の声が示す、家庭の英語教育の現在地

 今回のアンケートについて、「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「Global Teacher Prize」のトップ10に選出され、『世界のトップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書』(講談社)の著者でもある立命館小学校教諭・東京大学客員研究員の正頭英和氏は、次のように分析する。

 「今回の調査から見えてくるのは、保護者の皆さんが英語を単なる「受験のための教科」としてではなく、子供の世界を広げるための力として捉えていることです。特に「異文化に触れ、視野を広げてほしい」「コミュニケーション力を身に付けてほしい」という声が多い点は、とても前向きな変化だと感じます。

 一方で、「実際に使う機会がない」「何をどこまでやればよいかわからない」という不安も大きく、ここに今後の英語教育の課題があります。ただ、家庭で大切なのは、英語を完璧に教えることではありません。むしろ「何をするべきか」以上に、「何をしてはいけないか」を考えることが重要です。

 英語学習は短距離走ではなく、長く続くマラソンのようなものです。無理に好きにさせようとするよりも、嫌いにさせないことの方が重要です。他の子と比べたり、保護者自身がプレッシャーを感じすぎたりせず、「好きになったらいいな」くらいの温度感で、英語に触れる機会を用意するだけでも十分です。

 子供が『伝わった』『わかった』『もっと話したい』と感じる体験を、安心して積み重ねられること。保護者自身が英語を得意でなくても、子供と一緒に楽しみ、世界とつながる入口をつくることが、これからの英語学習では何より重要だと思います。」

 今回のアンケートからは、英語を子供の可能性を広げる力として期待する保護者の姿が浮かび上がった。正頭氏が指摘するように、大切なのは、完璧な環境を整えることではなく、子供自身がポジティブな英語体験を重ねること。英語力を身に付けるには、長期的な視点と取り組みが重要だ。信頼できる情報を味方につけて、ぜひ親子で楽しみながらわが子にあった学び方を見つけてほしい。


 ピアソンでは、保護者向けに英語学習のガイドページを用意しています。お子さまの英語学習について、「何を大切にすればいいのか」「どんな点をスクールや塾に確認すればいいのか」と迷われることはありませんか?「英語学習で大切にしたい考え方」「成長の見方や確認ポイント」「スクールや塾と話すときのヒント」などをわかりやすくまとめています。ぜひご活用ください。

保護者のための英語学習ガイドページ 

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◆調査概要
調査名:子供の英語どうしてる? 家庭のリアル大調査2026
調査主体:ピアソン・ジャパン、リセマム
調査期間:2026年3月
調査方法:インターネット調査
調査対象:未就学児から小学生の子供をもつ保護者
有効回答数:190件

《編集部》

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