開催一回目から1076点の応募と大反響の絵本コンテスト「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」。2025年5月22日から始まった公開審査が大好評です。絵本の読み聞かせに悩む親の福音になりそうな「絵本動画」を読む体験、試してみませんか? 親子で動画を楽しんで、審査に参加できる!あなたの選んだ作品が大賞をとるかもしれません!

動画化された作品を見て読者も投票とコメント投稿で審査に参加できる「絵本新人賞」。動画で絵本を見るってどうなんだろう? 実施してみたら、読者のコメントから学ぶこといっぱい!
いつでもどこでも楽しい絵本の世界を楽しめる! デジタルツールで絵本を描くクリエイターも応援したい! 自由な絵本の世界で、新しい「未来の名作絵本」が生まれるのを、読者といっしょに応援したい! そんな気持ちで始まった「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」。各部門の最終選考作品すべてを動画で見られるようにし、公開審査を開始しました。「絵本部門」「テキスト部門」に朗読音声をつけたのも特徴です。開始2週間で、予想を超える投票とコメントが集まっています。
0~9歳の約8割がインターネットを利用、内容の93.9%が「動画を見る」*1 という時代だからこそ、デジタルデバイスで手軽に参加してもらおうと、動画での審査を開始。動画を見るのが当たり前な時代とはいえ、デジタルデバイスに反発もあるのでは? と覚悟した公開審査。開始1週間後のコメント1201件で、意外性のある傾向が2つみられたので紹介します。
1.上質な絵本動画なら、「見る」ではなく「読む」と感じているという新発見。親子でくりかえし再生も多かった
「すごいかわいいです! ずっと読んでます」
「赤ちゃんから大人まで読める」
「ページをめくるわくわく感」
など「読める」「めくる」という表現。動画審査に「読む」「めくる」という表現を使ったコメントが多く、絵本を読むのと同じように豊かな時間だったことが感じられました。
「ページをめくるたびにうちの娘も笑っていました」
「息子が真似をしてかわいかった」
など家族で見ているコメントも多く、「くりかえし」「子どもに『もう一回』とリクエストされた」など、審査を家族で楽しんでいるコメントが多いのも特徴的でした。
2.紙とは違う絵本体験という評価が集まった「テキスト部門」「動画部門」のもつ可能性
絵本と同じように動画が楽しまれることへの驚き以上に、「テキスト部門」「動画部門」には「紙では味わえない」「音の力を感じた」などの声が多数集まりました。
お話に朗読音声をつけて動画にした「テキスト部門」には
「絵がないのに、場面が想像できて面白かった」
「想像するのが斬新」
「文字だけの動画を見るのってどうなんだろう?? と思ったのですが、新鮮な体験でした」
絵本を動画で表現した作品「動画部門」には
「動画なのに紙をめくっているような、優しいリズムを感じる絵本でした」
「動画だからこそ可能な音の大小、動きが新しい絵本の形として楽しい」
「頭の中で浮かぶような風景と音、内容がすごいと思った」
「絵本の概念を変える」
「視覚でも楽しめて、それ以上に聴覚と想像力を働かせて感じる作品」
という声が集まり、五感を使ったクリエイターの表現へのこだわりがそのまま読者に伝わることがわかりました。
全部門に共通していたのは、コメントの多さ。投票はあってもコメント数はそう多くないだろう、という事務局の予想を裏切り、多くの人が前向きかつ好意的なコメントを残しています。
「絵本部門」「テキスト部門」の朗読をしたお二人の感想
◆山本灯織さん
朗読のお話をいただきすぐに各作品を拝見したのですが、この作品はここが魅力的だな、こんな空気感が合うな、この子はきっとこんな性格なんだろうな、というのがすぐに思い浮かぶ、読み手の想像力を掻き立てる作品ばかりでした。テキスト部門の作品も絵本部門の作品も、朗読しながら私の頭の中でキャラクターたちが自由に動き回っていたので、読み上げ動画を聞いていただいた方にもぜひその感覚を味わっていただけたら嬉しいです!
◆野田英里さん
クスッと笑えるお話や、心がじんわり温かくなる物語といった普遍的なテーマを扱いつつ、表現はどこかイマドキ。どの作品も個性豊かで、読みながらどんどん絵本の世界に引き込まれていきました。長年、絵本を読み届けてきた一人として、紙の絵本の良さや、生の声の温もりを大切に思っています。その一方で、デジタルという手軽さによって、より多くの作品の魅力に触れることが、絵本を好きになるきっかけになれば嬉しいです
「時間がない」「読み聞かせに自信がない」「スマホとの付き合いが不安」読み聞かせが子育て家庭の大きな負担に
2024年のこども家庭庁の調査では、0~9歳の約8割がインターネットを利用し、内容の93.9%が「動画を見る」と、子育てシーンでは動画が見られている状況です。*1
デジタルデバイスとの子どもの向き合いに対して、保護者は期待も不安も持っています。デジタルデバイスによって何が期待できるかを聞くと、男女ともに最多は「デジタル機器を使いこなせるようになること」で、男性46.9%、女性43.7%。男性は「情報収集能力が高まること」が33.5%と続くのに対し、女性は「見守り・防犯ができる」、「子どもと連絡が取れる」がいずれも約37%。
一方、子どもにデジタルデバイスを使わせることには、「熱中しすぎるあまり他のことがおろそかになってしまう」、「視力の低下」、「有害コンテンツに触れてしまう」など、不安を持つ親が多いことがわかりました。*2
コクリコ×AnyMaMaの調査では、月あたりの読み聞かせ量の設問に約9割の母親が月に1冊以上と回答。21回以上が理想と答える母親が60%いるものの、実現しているのは31.1%となり、主な原因は「時間のなさ」でした。共働き家庭が増加する中、時間のなさは子育て世帯の大きな問題です。*3
他の調査でも「読むのがつかれる」「時間がない」という悩みが1位2位を占めています。*2
時間がなく、理想の読み聞かせができない罪悪感。6割の親が読み聞かせを負担に感じています。*3
「デジタルと上手に付き合ってほしい」でも「有害なものには触れてほしくない」保護者の気持ちに寄り添う解決法の1つとして、絵本動画が持つ可能性を強く感じました。
*1 令和6年「青少年インターネット利用環境実態調査」(こども家庭庁/令和6年11月1日(金)~ 12月16日(月)①青少年調査:満10歳から満17歳の青少年(5,000人)②保護者調査:左記青少年と同居する保護者(5,000人)③低年齢層調査調査:0歳から満9歳の子供と同居する保護者(3,000人))
*2東京ガス株式会社 子育てにおけるデジタル活用と絵本の読み聞かせに関する調査(2021年11月)対象:0歳~小学校高学年の子どもを持つ男女 (回答数2000)
*3 コクリコ「子育て×読書に関するアンケート調査」(ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年3月31日〜4月5日、インターネット上で実施。有効回答数は51件)
読者自身が読みたい絵本を選んで! 投票・視聴数・いいね!・コメントが最終審査のポイント!
【公開審査への参加方法】
①全ての最終選考作品から気に入ったものに投票
②作品の「あたらしい」「おもしろい」「魅力的」と感じた点をコメントすると、書籍の帯や宣伝物にも掲載されるかも!?
③絵本ナビアカウントで投票・コメントすると、抽選で10名に絵本ナビポイント1000ptをプレゼント
★1日に複数作品への投票・コメントOK(ただし、同一作品には1日1回)。毎日お気に入りの作品に投票して、熱意を伝えることもできます!
審査期間:2025年5月22日(木)~2025年6月22日(日)
公開審査HP:https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/
未来の名作を決めるのは、あなたかもしれません。あなた自身の読みたい/見たい絵本を審査してみませんか?
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【賞概要】
『読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』
募集期間:2024年11月1日14:00~2025年1月31日23:59
公開審査:2025年5月22日~2025年6月22日
最終審査:2025年6月下旬予定
発表:2025年7月予定
主催:絵本ナビ・講談社
協賛:CLIP STUDIO PAINT
HP:読者と選ぶあたらしい絵本大賞 | 絵本ナビ×講談社共催絵本コンテスト
X:https://x.com/ehon_award
1.手軽に挑戦!
どんなスタイルも大歓迎
絵本らしい絵本はもちろん、コマワリ絵本や、オリジナルのかわいいキャラクター絵本など幅広く募集
応募もWEBから簡単にできるほか、文章のみや動画の絵本作品、商業デビュー済みの方のご応募もOK
2.みんなで選ぶ!
最終候補作品は、動画化してYouTubeで一般公開
誰もが、スマホ片手に手軽に選考に参加できます
3. 大賞は紙+電子で刊行、最終選考作品もすべて電子出版!
大賞作品は、講談社から絵本として刊行
最終候補に残った作品(※絵本部門)もすべて、講談社から電子書籍として刊行
4.初心者も安心!
応募を考えている方に、デジタルお絵描きアプリ「CLIP STUDIO PAINT EX 1デバイス3ヶ月版」を先着で無料配布しました
【特別審査員】
横山だいすけ(歌手・俳優)
つむぱぱ(イラストレーター)
辻晶(CNRS准教授・東京大学IRCN赤ちゃんラボ連携研究者)
磯崎園子(絵本ナビ編集長)
◆絵本ナビ
◆講談社
お問い合わせ
あたらしい絵本大賞事務局 ceo_group@ehonnavi.net