文科省、情報モラルも含んだ「小学校道徳読み物資料集」を公開
文部科学省は、生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断などの道徳教育の充実に向けた取組の資料として「小学校道徳読み物資料集」を公開している。
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同資料集は、新しい小学校学習指導要領の「第3章 道徳」をふまえ、新設された内容項目や指導内容の重点項目、および情報モラルなどに関する読み物資料とその活用例を提供するもの。
第1章の読み物集では、「自分でよく考え、わがままをしないで、規則正しい生活をしようとする態度を育てる」というねらいや、「自分の特徴に気付き、よいところを伸ばそうとする態度を育てる」という点に着目したもの、「自他の生命を尊重する心を育てる」というテーマなどに沿った物語を、小学校低学年用に8作品、中学年用に9作品、高学年用に12作品が挙げられている。高学年用では、携帯電話のメールを題材として取り上げた「幸せコアラ」と「知らない間の出来事」という作品で、情報モラルについても触れている。
第2章では、読み物資料の活用例として作品のねらいや資料の特質のほか、指導時の展開例や児童の思考を深めていくような、指導上の留意点と工夫について記されている。
また「道徳の内容」のそれぞれの学年段階における目安として、「自分自身に関すること」「他人とのかかわりに関すること」「自然や崇高なものとのかかわりに関すること」「集団や社会とのかかわりに関すること」などの項目について具体的な目標を一覧表にして挙げている。
《前田 有香》
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