東京都、被災地への心のケアチーム派遣&子どもの心の電話相談

 東京都は、「東日本大震災に伴う東京都の支援について」と「震災後のこどものこころ電話相談室」の設置について発表している。

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東日本大震災に伴う東京都の支援について(福祉保健局第88報)
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 東京都は、「東日本大震災に伴う東京都の支援について」と「震災後のこどものこころ電話相談室」の設置について発表している。

 東日本大震災による被災地支援のため、東京都は、こころのケアチームの第6班~第11班を、厚生労働省および岩手県からの依頼に基づき派遣するという。

 派遣地域は岩手県陸前高田市で、4月17日〜22日の第6班を皮切りに5月3日〜8日の第11班まで、東京都こころのケアチーム(編成:各病院等の精神科医師、保健師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、事務等)を派遣する。活動内容は岩手県精神保健福祉センターおよび地元保健所と協力し、精神科の応急診察や被災者のこころのケアを行うとし、継続して派遣する予定。

 また、東京都立小児総合医療センターでは、東日本大震災で被災したこどもが抱えるこころの負担やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを軽減することを目的とし、電話相談室を設置した。

 同センターは、東京都の小児科医療の拠点として高度・専門医療を提供している病院で、こどものこころの診療部門を設置しており、相談の内容に応じて、来院可能な場合は同院で診察するとしている。

 対象となるのは被災者および避難している人で、3歳前後の幼児から高校生までの被災者およびその家族。内容は震災後のこどものPTSD(心的外傷後ストレス障害)等に関する電話相談で、夜のおびえ、不安で外出できない、余震に過剰に反応する、家族の身を必要以上に案じる、近親者の喪失を受け入れられない等となっている。

 相談日時は月曜から金曜(土・日・祝・年末年始を除く)の午前9時30分〜午後4時30分で、携帯電話からも利用できる。相談には、児童精神科医師、精神保健福祉士(PSW)、臨床心理士などの専門家が対応するという。

《前田 有香》

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