大英図書館25万冊の蔵書をデジタル化無料公開…Googleと提携

 大英図書館(British Library)と米グーグルは20日、同館のコレクションである25万冊の書籍を、デジタル化するために提携したことを発表した。デジタル化された電子書籍は、順次「Googleブックス」と同館のサイトで無料公開される。

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1700年代発刊のビュフォンの「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」 1700年代発刊のビュフォンの「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」
1700年代発刊のビュフォンの「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」 1700年代発刊のビュフォンの「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」 全 3 枚 拡大写真
 大英図書館(British Library)と米グーグルは20日、同館のコレクションである25万冊の書籍を、デジタル化するために提携したことを発表した。デジタル化された電子書籍は、順次「Googleブックス」と同館のサイトで無料公開される。

 書籍は、著作権が消失した物を中心に大英図書館によって選ばれて、Googleによって数年をかけてデジタル化される。総計4000万ページにもおよび、1700年から1870年までの、フランス革命・産業革命、クリミア戦争、鉄道や電話の発明、そして奴隷制度の終わりといった膨大な範囲が対象だという。これは大英図書館とグーグルが掲げる、誰もが書籍にアクセスできる「2020 Vision」に基づく計画とのこと。なお経費はグーグルがすべて負担する。グーグルはすでに40以上の世界の図書館と提携を行っている。

 デジタル化される最初の作品としては、マリー・アントワネット女王についての冊子、初の燃焼エンジン主導の潜水艦に関する解説書、ジョルジュ=ルイ・ルクレール・ビュフォンの博物誌「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」などの稀覯本があげられている。

大英図書館とGoogleが提携、25万冊の蔵書をすべてデジタル化

《冨岡晶@RBB TODAY》

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