【e-Learning Korea】韓国で加速する学校のICT化…入学願書にも変化
韓国ソウルで開催中の「e-Learning Korea 2011」でKERISでは、Smart Classの展示をしており、教育ICT活用に積極的に取り組んでいる仁川 トンマク小学校の6年生による模擬授業を行っている。
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
教室には3か所に電子黒板が設置され、子どもたちはサムスンのAndroid タブレットGALAXY Tab 10.1(ギャラクシータブ10.1)に専用のキーボードを接続し、発表用の資料を作成していた。
普段の授業ではノートパソコンを利用しているそうだが、相撲の発表資料作成に取り組んでいたパク・チョルム君は「こっち(タブレット)のほうが処理が速くて使いやすい」と話す。デジタル活用の利点として「授業中にわからないことがある場合は、インターネットですぐに調べ物ができるのがよい」、また、デジタルの導入で学校生活に大きな変化はないとしながらも「特に理科と社会が(従来の教科書に比べ)わかりやすくなった」と具体的に説明してくれた。
家庭でのデジタル教科書の活用について質問すると、「家庭でもダウンロードして利用することはできるけど、家庭学習には(デジタル教科書ではなく)サイバー家庭学習を使っている」のだそうだ。
同校は教育ICTの活用で、大統領から表彰されるなど高い評価を受けているそうだが、指導するキム・イニ先生によると、子どもたちはデジタル活用へ大きな興味を示し、知識がどんどん吸収されていくのを感じているのだと言う。また、NEIS(National Education Information System:全国教育行政情報システム)も整備され、保護者へのおしらせや成績管理にもすべてネットを活用しているという。
そこでキム先生に、「導入時に保護者に戸惑いはなかったか」と問うと、不思議そうな表情で「韓国の保護者から、ネットやパソコンを使えないというのは聞いたことがありません」と言う。また、「保護者は子どもの学校での生活に興味があるので、積極的に利用しています」という答えが返ってきた。
NEISでは、子どもの成績や健康状態を管理し、小学校から中学校へ、中学校から高等学校へ、そして大学へ情報を引き継ぐため、大学受験時の願書への成績や調査書の添付が不要になっているのだそうだ。
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