東京都、小中学生に防災教育補助教材「3.11を忘れない」を配布

 東京都教育委員会は1月26日、小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」の配布等について発表した。教材は過去の自然災害や被災地児童らの作文など、理解を助ける写真や図表を多く掲載している。

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小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」について
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 東京都教育委員会は1月26日、小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」の配布等について発表した。

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災を踏まえ、都教育委員会は、まず自分の命を守り、次に身近な人を助け、さらに地域に貢献できる人材を育成する防災教育を一層推進するために、小・中学生を対象に、教科等横断的に活用する新たな防災補助教材「3.11を忘れない」を作成・配布するという。

 教材は、東京消防庁・警視庁・気象庁東京管区気象台等の協力を得て作成。年表で見る主な自然災害や被災地生徒らの手紙・作文、生徒会活動記録も引用され、理解を助ける写真や図表等を多く掲載している。また、緊急地震速報や災害用伝言ダイヤルの活用などについても掲載している。

 小学校版は公立小学校および特別支援学校小学部第5学年児童(105,259部)に配布し、第5学年および第6学年で使用。中学校版は公立中学校、中等教育学校、特別支援学校中学部第2学年生徒(83,245部)に配布し、第2学年および第3学年で使用するという。配布時期は1月末。

 今後の取組としては、試行授業および活用説明会を行い、「東京都防災教育点検月間」において、同補助教材等を活用した防災教育を必ず実施するなど、各学校での活用促進を図るとしている。なお、同教材は小中学校版ともに東京都教育委員会のホームページにPDFで公開されている。

《前田 有香》

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