特許の「他者牽制力ランキング」…1位は早稲田大学
特許分析・経営分析を行うパテント・リザルトは2月22日、特許庁の審査官が拒絶査定を下した際に拒絶理由通知に引用された大学・TLOを集計した「他者牽制力ランキング」をまとめて発表した。
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
このランキングは、特許庁の審査官が拒絶査定を下した特許の「拒絶理由に引用された公報」(2011年12月末まで)を調査し、拒絶理由通知に引用された大学・TLO(Technology Licensing Organization:技術移転機関)の他者特許の件数を集計したもの。特許の拒絶理由通知は、新規性や進歩性などの特許要件が認められない場合に出されるもので、通知に引用されるということは、「審査官から先行技術として認知されている」ことを意味するという。
今回のランキングは、このうち拒絶査定が下された公報に限定した集計結果によるもの。上位には早稲田大学、東京工業大学、東海大学がランキングされた。
1位の早稲田大学は、磁気記録媒体、特定用途計算機、画像処理などの分野で、NECや富士通、パナソニックなどへの拒絶理由に引用されているという。
2位の東京工業大学は、半導体や材料分野などにおいて引用実績があり、富士通、東芝、サムスン、中部電力などの出願に対する拒絶理由となっている。
3位の東海大学は、教育支援システムや材料、特定用途計算機などの分野で引用実績があるほか、風力発電に関する技術については、荏原やシンフォニアテクノロジーの出願に対する拒絶理由に引用されているという。
なお、今回のランキングについては、TLOで複数の大学の特許を管理していることがあるため、大学とTLOを分けて集計している。そのため発表された上位10位の中には、4位に東大TLO、10位に東京大学がそれぞれランクインしている。
《田崎 恭子》
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