数学・算数検定、試験日程・会場・検定料まとめ

 文部科学省が後援する数学検定・算数検定(実用数学技能検定)は、中学校・高等学校・大学など多くの学校で入学試験や単位認定等に活用されている。幼児レベルから大学・一般レベルまで、それぞれの学習段階に応じた階級を選んで受検することができ、幅広い年齢層の人が検定に挑む。

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数学検定(1~5級)
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 文部科学省が後援する数学検定・算数検定(実用数学技能検定)は、中学校・高等学校・大学など多くの学校で入学試験や単位認定等に活用されている。幼児レベルから大学・一般レベルまで、それぞれの学習段階に応じた階級を選んで受検することができ、幅広い年齢層の人が検定に挑む。

 数学検定・算数検定(実用数学技能検定)は、文部科学省が後援する記述式の検定。合格すると多くの中学校・高等学校・大学などで評価され、入学試験や単位認定等に活用される。幼児レベルのかず・かたち検定から大学・一般レベルの1級まで、全部で15階級あり、それぞれの学習段階に応じた階級を選んで受検することができる。

 入試において、全国の高等専門学校・高等学校・中学校で990校以上、大学・短大・専門学校の490校以上の学校で、実用数学技能検定が活用(「優遇」「評価」「参考程度」含む)。また、就活では、SPI試験の非言語分野における出題範囲は数学検定の準2級で74%、3級で53%共通している。SPI試験対策はもちろん、検定に合格した際は、エントリーシートや履歴書に記載して自分の数学力を証明することも可能だ。

 この記事では、数学検定・算数検定(実用数学技能検定)について、2025年度の実施級や実施エリア、検定料金等をまとめた。

<目次>
・実施級と受験対象
・実施エリアと実施日
・実施方法
・検定料
・申込方法

実施級と受験対象

 実用数学技能検定の実施級は、数学検定が1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級。算数検定が6級、7級、8級、9級、10級、11級。さらに、かず・かたち検定(ゴールドスター、シルバースター)を加えた計15段階。数学検定は1次(計算技能検定)と2次(数理技能検定)で構成されている。
 
 目安としては、かず・かたち検定は幼児程度。11級は小学校1年程度、10級は小学校2年程度と、級が進むごとに難易度があがり、5級は中学1年程度、3級は中学3年程度、準2級は高校1年程度(数学I・A程度)、2級は高校2年程度(数学II・B程度)、準1級は高校3年程度(数学III・C程度)、1級が大学程度・一般となっている。幼児から90歳代まで幅広い年齢層が受検しており、原則として受検資格を問わず、誰でもどの級からでも受検できる。

実施エリアと実施日

 申込みは、団体(所属する学校や塾などで申し込む)または個人で行う。団体受検は所属する学校や学習塾などで受検でき、団体が選択した検定日に実施する。個人受検には年3回、全国の各都道府県の主要都市に設置された会場で開催される「A日程」と、年に14回程度実施され、学習塾などの提携機関や特設された会場で行う「B日程」がある。団体受検または個人受検「A日程」では、年2回英語版での受検も可能。

 2025年10月17日現在では、個人受検「B日程」の11月22日実施分(申込締切10月21日)と、12月6日実施分(申込締切11月5日)の申込みを受け付けており、日程や会場を受験者が自ら選択して、申し込むことができる。また、2025年度内の「B日程」では、ほかに2026年1月17日(申込期間11月10日~12月9日)、2月13日(申込期間12月15日~2026年1月14日)、2月14日(申込期間12月15日~2026年1月14日)、3月7日(申込期間1月6日~2月3日)に検定を予定している。なお、「A日程」について2025年度実施分の申込みは、すべて終了している。

実施方法

 試験は記述式のペーパーテストにて実施。受検者は自由な発想で問題と向きあい、事象を数理的に捉え、問題を自立的に解決することが可能。そのため、論述式の問題では複数の解法が生じることがあり、採点では、解答の結果だけではなく、解法に応じてその過程についても的確に評価される。

 なお、数学検定の1~5級では、1次(計算技能検定)または2次(数理技能検定)にのみ合格している場合、該当する階級の1次または2次の免除を申請して申し込むことができる。

検定料

 検定料は受検方法によって異なり、2025年度の個人受検は、1級が8,500円(A日程のみ実施)、準1級7,300円、2級6,500円、準2級5,600円、3級4,900円、4級・5級4,300円、6級・7級・8級3,200円、9級・10級・11級・かずかたち検定2,700円。団体受検は、準1級が6,400円、2級5,600円、準2級4,800円、3級4,300円、4級・5級3,800円、6級・7級・8級3,100円、9級・10級・11級2,500円、かずかたち検定2,700円。なお、団体受検では1級は設定されていない。

申込方法

 申込みについて、個人受検「A日程」はインターネットまたはLINE、個人受検「B日程」はインターネットから受け付ける。団体受検については、各団体によって異なる。個人受検では、算数検定・数学検定のWebサイトよりマイページアカウントの作成が必要。ログイン後、個人受検の申込みや、検定の受検証をダウンロードすることができる。受検証には、検定会場、当日の時間割、持ち物、注意事項、合否確認用のパスワードなどが記載されている。なお、顔写真については、4級以下の志願者については不要。3級以上では、受検証に顔写真を貼付し、受検当日に会場へ持参する。

 自分のスケジュールや目標にあわせた受検計画を立て、ぜひ算数・数学検定を活用してほしい。

《木村 薫》

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