【新中学生へ 4/4】中高6年間は大学受験のため、という考えは過去のもの
大学受験に向けての6年間の過ごし方について、個別指導教室SS-1代表の小川大介氏と、この春新規開校する成城学園教室の竹澤智之室長に聞いた。
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--大学受験に向けての6年間の過ごし方を教えてください。
小川氏:中学1年のうちに、学校生活がうまくできるようリズムを作ることが望ましいです。また、中学の3年間は、部活動をしっかりやって、体力づくりをしておいたほうがよい。受験は体力勝負ですから。大学受験を意識するのは、中3の夏休み頃からでよいでしょう。
中3の時点で、全国的な模試を受けて自分の実力を把握してくのが理想。少なくとも、どの大学、どの学部に行きたいか漠然とでよいのでイメージしておきたいですね。
可能ならば中学の時点で、行きたい大学の過去問題集を買って本棚に入れておくことをお勧めします。問題を見ると、案外今の実力でできるものもあるので自信になります。逆に歯が立たない問題を見たら、だから授業でこれをやっているんだ、と授業の意味がわかってくる。勉強の動機づけにもなります。
竹澤氏:日常生活では、新聞を見る習慣をつけておくことも大事です。世の中の産業のことや技術のトレンドなどを見ることで、自分のやりたいことがわかってくる。
小川氏:英語については、英検は中3で2級、高1で準1級くらいを目指すとよいでしょう。準1級を取れればセンター試験の英語はクリアできる。将来留学したいとか、卒業後の先のことを考えるなら、もちろんもっと上を目指すのもよいでしょう。
中高一貫の6年間は、大学受験のための6年間という考え方は今や過去のもの。大学卒業後社会に通用する人間になるための大学選びであり、そのための6年間である。
--大学附属・系列校で内部進学する場合はいかがでしょうか。
小川氏:受験勉強をしなくてよいぶん、対人コミュニケーション力を磨くために時間を使うとよいでしょう。起業の疑似体験、インターンシップ、ボランティア、一人旅に出てもよいと思います。中学のときから、人と人がつながることによって経済が動くという感覚を持つことが大事です。
学校の異文化交流プログラムなどで海外に行って、同年代の生徒に会い、勉強にスイッチが入る子は多いです。特にアジアの子は、向学心が強く、積極的。少々文法を間違ってもどんどん英語でコミュニケーションをしようとする。彼らを見て、もっと勉強しなければ、もっと積極的に発信しなければ、ということを学ばされるようです。こういう経験は大事だと思います。
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