NII、「ロボットは東大に入れるか」など講演映像をiTunes Uに無償公開
国立情報学研究所(NII)は3月26日、アップル社の教育向けコンテンツ配信サービス「iTunes U」において、昨年12月に開催したNII 人工頭脳プロジェクト キックオフシンポジウム「ロボットは東大に入れるか」の講演映像の無償公開を開始したと発表した。
教育ICT
その他
advertisement

国内唯一の情報学の学術総合研究所であるNIIでは、多岐にわたる情報学の研究分野を広く一般に知ってもらうことを目的とした無料の公開市民講座やオープンハウス(研究所の一般公開)などを行っている。
昨年12月には、iTunes Uに専用チャンネルを開設し、市民講座やオープンハウスの講演などの無料公開を開始している。公開されている講座は、「情報学とは何か?」「その研究課題とトピックスは?」「それが何を解決するのか?」「情報学がどんな社会をもたらすのか?」などをテーマとしており、一般にもわかりやすい内容の情報学講座となっているという。
今回、新たにコンテンツ公開されたのは、昨年12月14日に開催されたNIIの「人工頭脳プロジェクト」における公開シンポジウムの映像。同プロジェクトは、1980年以降細分化された人工知能分野を再統合し、NIIが中心となってこの分野を新たに開拓していくことで、若者たちに夢を与えていくことを目的に発足したという。
同シンポジウムからの公開コンテンツは、公立はこだて未来大学・松原仁氏による基調講演「人工知能のグランドチャレンジ―チェス、サッカー、クイズから東大入試へ―」をはじめ、プロジェクト・ディレクターを務めるNII・新井紀子氏が同プロジェクトの概要を解説する「ロボットは東大に入れるか」など4本。
そのほかiTunes Uでは、NIIの研究や事業の概要を紹介するビデオ映像や、国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)のセミナーなど、全14テーマのコンテンツが公開されている(3月26日現在)。
《田崎 恭子》
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement