【電子黒板】エプソン…PC不要で手軽な電子黒板

 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でエプソンは、パソコンを接続しなくても本体だけで基本的な機能を実現する製品を展示していた。

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エプソンの電子黒板
エプソンの電子黒板 全 4 枚 拡大写真
 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でエプソンは、パソコンを接続しなくても本体だけで基本的な機能を実現する製品を展示していた。

 エプソンの電子黒板はプロジェクター型がベースとなっており、工事費を含めても大型ディスプレイ型の製品の半分程度のコストで導入が可能だ。通常、70型前後の電子黒板は約100万円の導入コストとなるが、同社の電子黒板は「80型相当の投影が可能でも、本体だけなら20万円ほど。プロジェクターユニットの取り付け工事を含めても50万円以下での設置が可能です。」とエプソン販売 首都圏営業部の桝富武志氏は説明する。

 プロジェクター型は投影するスクリーンが必要となるが、ホワイトボードのほか白い壁でも問題ない。別売で壁や黒板に貼り付けるロールスクリーンもラインアップされている。また、同製品は同時に2本のタッチペンの操作を認識する。

 エプソンでは、さらに普及型モデルとして、通常のプロジェクターにタッチペンのセンサーを取り付けて電子黒板を実現する機種も展示していた。こちらはPCが必要となるが、持ち運び可能で、体育館や屋外利用にも使用できる。電子黒板の場合、通常のプロジェクターと違い、タッチペン操作のためのキャリブレーションが必要だが、この製品はそれが自動化されている。「設置場所を変えてもすぐに利用することが可能です。」と同社 首都圏営業部の酒井茂氏は説明した。

《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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