【電子黒板】パナソニック…視野角が広くペン4本認識のプラズマディスプレイ

 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でパナソニックは、プラズマディスプレイを採用したモデルを展示していた。プラズマディスプレイの特徴は、その発色の良さだ。

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国内唯一のプラズマディスプレイを利用した電子黒板
国内唯一のプラズマディスプレイを利用した電子黒板 全 2 枚 拡大写真
 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でパナソニックは、プラズマディスプレイを採用したモデルを展示していた。プラズマディスプレイの特徴は、その発色の良さだ。画面の各素子(ピクセル)が自ら発光することで色や絵を表現するので、画像がきれいだとされている。

 プラズマディスプレイのメリットは、電子黒板においては発色の良さだけではない。「画面のすべてのピクセルが発光しているため、タッチペンの座標読取りを正確かつ素早く行うことができる。」とパナソニック インタラクティブディスプレイ事業開発G 市場推進担当の赤木啓司氏は説明する。位置情報は発光ピクセルから取得できるので、タッチペンのキャリブレーションも不要で、セットアップ時の調整時間を短縮できる。

 さらに、複数のタッチペンの位置情報も読み取れ、同時に4本のタッチペンを認識する。赤外線等で位置情報を読み取るタイプでも2本まで認識できる製品は存在するが、4本同時は珍しい。

 画面の視野角が広いのもプラズマディスプレイのメリットのひとつだ。教室の席の角度による見え方に差が少ない。

 デモを行っていたモデルは65型だったが、年内には85型、年度内には103型のモデルを投入する計画という。

《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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