教員のICT活用指導力、地域格差が明確に
文部科学省は9月3日、2011年度学校における教育の情報化に関する調査結果を公表した。教員のICT活用指導力は、2007年から徐々に伸びているものの、都道府県によって評価結果に20ポイント以上の開きがみられた。
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同調査は、全国の公立学校(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、および特別支援学校)を対象に「学校におけるICT環境の整備状況」と「教員のICT活用指導力」について都道府県別にまとめたもの。調査基準日は、2012年3月1日現在である。
教員のICT活用指導力について、教材研究や児童・生徒のICT活用指導などA~Eの5つの能力に分類し4段階評価を行った結果、あらゆる面において、2007年から徐々に伸びている傾向がみられた。
「A:教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」は、平均78.1%、最高(愛媛県)90.5%、最低(奈良県)72.4%。
「B:授業中にICTを活用して指導する能力」は、平均65.1%、最高(愛媛県)83.6%、最低(山形県)56.6%。
「C:児童・生徒のICT活用を指導する能力」は、平均62.8%、最高(愛媛県)81.0%、最低(愛知県)54.1%。
「D:情報モラルなどを指導する能力」は、平均73.3%、最高(愛媛県)87.3%、最低(山形県)65.3%。
「E:校務にICTを活用する能力」は、平均74.2%、最高(岡山県)89.1%、最低(奈良県)65.0%。
すべての能力において、都道府県によって20ポイント以上の開きがみられた。
また、2011年度中のICT活用研修を受講した教員の割合は平均22.2%、最高(愛媛県)46.5%、最低(岩手県)6.3%だった。
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