美肌と水の関係は? 日本トリムが医師によるセミナー「アンチエイジングと水」開催

 電解還元水整水器メーカーの日本トリムは10月3日、「アンチエイジングと水」をテーマに、肌や美容にまつわるセミナーをtokyo baby cafe(東京・表参道)で開催した。

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アンチエイジング領域におけるレーザー医療のスペシャリストの藤本幸弘先生。「クリニックF」院長、医師・医学博士・経営管理学修士
アンチエイジング領域におけるレーザー医療のスペシャリストの藤本幸弘先生。「クリニックF」院長、医師・医学博士・経営管理学修士 全 6 枚 拡大写真
 電解還元水整水器メーカーの日本トリムは10月3日、「アンチエイジングと水」をテーマに、肌や美容にまつわるセミナーをtokyo baby cafe(東京・表参道)で開催した。

 電解還元水は、電気分解によって生成されるアルカリ性の水で、胃もたれや胃の不快感をやわらげ、胃腸の働きを助けてお通じを良くする効能効果が認められている“健康増進効果”のある水。また、“還元作用(抗酸化性)”をもつ「水素」を豊富に含み、万病の元と言われる「活性酸素」の抑制が期待できることから、アンチエイジング分野からの注目度も高い。

 「アンチエイジングと水」をテーマとした今回のセミナーの前半は、アンチエイジング領域においてレーザー医療のスペシャリストである藤本幸弘先生と、日本アンチエイジング歯科学会常任理事を務める歯科医の宝田恭子先生による講演、後半は、両先生と一緒に、日本トリムの電解還元水(トリムウォーター)を使った食事を楽しむランチタイム、という二部構成で進められた。

 まず、藤本幸弘先生からは、活性酸素と病気・美肌の関係についての講演が行われた。

 生物は、「酸素」のおかげで効率よくエネルギーを代謝することができる反面、物質を急速に酸化(錆び)させる「酸素」に対する防御も必要になる。この「酸素」が変化して生成される「活性酸素」は、さらに反応性が高く、環境汚染や病気の原因になることが知られている。

 体内でこうした「活性酸素」を除去するものとしては、腸内細菌によって作られる「水素」と、食事で摂取される「抗酸化物質」があるが、現代では、食品の変化(防腐剤や添加物の増加)や抗生物質の乱用などによって、腸内細菌の死滅が避けられない。また、抗酸化対策の一つとしてサプリメントがあるが、最近では安全性が疑問視されている。そこで注目されているのが「水」で、特に「水素」に対する注目が高まっている。

 「水素」の効能については、すでに多くの論文や臨床実験結果が発表されている。エネルギー代謝の改善によって肥満や糖尿病が改善されたり、抗がん剤の副作用が大きく軽減されたり、アルツハイマー病や心筋梗塞・脳梗塞などにも著しい効果が見られる。また、スポーツ分野でも、「電解還元水」と「ミネラルウォーター」で持続運動時の疲労抑制効果を比較したところ、「電解還元水」のほうが優れているという実験結果も発表されている。

 このように、健康を保つには「活性酵素」を抑制する必要があるが、美肌を保つにも効果的だ。「活性酸素」は皮膚老化の原因でもあり、発がんや再生効能の低下、しわ、たるみ、しみを引き起こす。そのため、摂取する「水」や食品にこだわり、抗酸化対策としてのスキンケアを行っていくことが、お肌のアンチエイジングにもつながる。

 次に、宝田恭子先生からは、食生活と水についての講演が行われた。

 口の中で唯一「活性酸素」を抑制できる存在が「唾液」であるにもかかわらず、これは年齢とともに減ってしまう。そのため、「唾液」を出す能力を損なわないようにしつつ、良質な「水」を摂っていくことが重要になってくる。

 ある時、検診会場にいる人たちで一斉に、「唾液」を出してゴクンと飲み込む動作を30秒間で何回できるか計ったところ、一番多くできたのは子どもで30回ほど、一番できなかったのは成人女性で3回だったという。「唾液」を出す能力が低い人は、口に入れたものをよく噛まずにのみ込むため、のど元の筋肉が使われず、首にしわができやすい。

 また、日本食は噛むという動きだけではなくすり潰す動きも必要だが、猫背の状態では、姿勢を正している時よりも、すりつぶす動きがとりづらい。現在の私達は、パソコンやケータイ、洋式トイレによって、猫背の姿勢が形状記憶されてしまっていて、ますます咀嚼する能力が衰えている。

 しかも猫背は、口角を下げ、口元の老化につながる。胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と呼ばれる、耳元から鎖骨に向かって走る大きな筋肉は、後方60度くらいに位置すべきだが、それが猫背によって立つことが、老化の原因だ。正しい姿勢を保つには、背筋、太ももの筋肉、ふくらはぎといった、抗重力筋(こうじゅうりょくきん)に負荷をかける必要がある。

 宝田恭子先生によれば、杉本彩さんや米倉涼子さんは、カメラを向けられていない時でも、抗重力筋に力を入れ、胸鎖乳突筋が後方60度に位置しているという。一日3回の食事だけでも、お尻をぎゅっとしめて姿勢を正し、できれば一口30回噛むことを心がけることは、アンチエイジングに非常に効果的である。また、姿勢を正して唇と閉じると、上の歯と下の歯の間が少し開いた状態になり、この時の舌のポジションは、上顎に付いている状態がベストだという。この状態は鼻で呼吸しやすいので、風邪を引きづらくもなる。

 今回のセミナーは、日本トリムの整水器ユーザーを対象にしたもので、小さいお子さん連れでも参加できるよう、東京・表参道にある人気の親子カフェ「tokyo baby cafe」で開催された。また、参加者全員に「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン」のフレッシュ・フラワーアレンジメントのお土産も贈られた。

 日本トリムでは、こうしたセミナーを今後も開催したい意向。同社が開発・販売している電解還元水整水器は、飲用水機器の分野で唯一、薬事法で定められた医療機器で、2011年の整水器売上高は業界No.1を誇る(矢野経済研究所調べ)。同社の整水器で生成されたトリムウォーターを使ったお料理教室の開催も現在検討中とのことだ。

 また、整水器による飲用分野や、人工透析への応用を始めとした医療分野のほか、農業分野での研究開発も始まっている。同社の実験では、農業用水にトリムウォーターを使用し、作物の収穫量や抗酸化力が増えたといい、このようなトリムウォーターで育てた“還元”野菜の販売も視野に入れるなど、電解還元水をベースとした新しい製品の開発にも積極的に取り組んでいる。

《柏木由美子》

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