「ドコモ留学生奨学金」など、2013年度受給者を募集…いずれも返還義務なし

 財団法人日本国際教育支援協会では、「ドコモ留学生奨学金(渡日前採用)」の受給者を募集している。対象は、指定国籍をもつ私費外国人留学生。採用者には月額16万円と入学一時金10万円が支給される。

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)日本国際教育支援協会…各冠奨学金の実施状況
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 財団法人日本国際教育支援協会では、「ドコモ留学生奨学金(渡日前採用)」の受給者を募集している。対象は、指定国籍をもつ私費外国人留学生。採用者には月額16万円と入学一時金10万円が支給される。

 同奨学金は、モバイル・コミュニケーション・ファンド(NTTドコモグループが設立したNPO法人、以下「MCF」という。)の支援によるもの。渡日前に奨学金の採用決定をすることにより、アジア地域からより優秀な私費外国人留学生を受入れるとともに、入学後の経済的不安を緩和し、その学業成就に寄与することによって、アジア諸国との友好な関係を築くことが目的だ。

 MCFは、情報通信の発展とともに豊かで健全な社会を実現するため、情報通信分野における人材の育成及び研究の促進、留学生に対する支援を通じた国際協力の推進並びに社会福祉の増進等、幅広い分野への支援活動を行っている。今回、これまでの渡日後採用の奨学金に加えて、渡日前に奨学金の採用決定を行う奨学金を拡充することにしたという。

 同奨学金に応募することができるのは、インド、バングラデシュ、フィリピンのいずれかの国の国籍を持ち、2013年4月に大学に設置される大学院修士課程(博士前期課程)1年次に入学予定の私費外国人留学生。その他、MCFが指定する条件にすべて該当する人が対象となる。採用人数は5名で、月額奨学金は16万円、その他に入学一時金が10万円となっている。支給期間は、2013年4月から2015年3月の2年間。

 応募者は、最終出身大学を通じて、願書および推薦書類などを大学に提出する。締切は2月28日(木)必着。書類審査による選考を行い、採用者には大学を通じて通知される。なお、受給者は奨学金の返還義務を伴わない。

 同協会では、企業名、団体名、個人名を冠にした「冠奨学金事業」により、大学等を通じて外国人留学生及び日本人学生に奨学金を支給している。3月5日現在、以下の奨学金についても募集中だ。いずれも、原則として返還義務を伴わない。

 ・MHIグローバル奨学金
 (対象:私費外国人留学生、採用人数:4名程度、推薦締切:2013年3月31日必着)

 ・トヨタコミュニケーションシステム奨学金
 (対象:私費外国人留学生、採用人数:2名、推薦締切:2013年4月19日必着)

 ・太平洋セメント奨学金
 (対象:日本の大学の学部3年生または修士課程1年生に在籍し、電気・機械分野を専攻する日本人学生 、採用人数:10名程度、推薦締切:2013年4月26日必着)

 ・呉羽育英会(東洋坊)奨学金
 (対象:日本の大学に在籍する日本人学生、採用人数:5名、推薦締切:2013年4月26日必着)

 ・中栄奨学会・日本紙パルプ商事奨学金
 (対象:慶応大または早稲田大の学部2年生に在籍する日本人、採用人数:各校1名、計2名、推薦締切:2013年4月30日必着)

 ・石橋財団奨学金
 (対象:私費外国人留学生、採用人数:5名、推薦締切:2013年6月28日必着)

 なお、各奨学金の募集要項(詳細)は、同協会のホームページを参照のこと。

《楠原 恵子》

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