【中学受験2014】SS-1小川代表に聞く、過去問対策と入試予想
模試の結果の捉え方と活用に続き、この時期の過去問の取組み方や2014年入試の予想について、難関中学に合格者を送り出してきた個別指導教室SS-1代表の小川大介氏に聞いた。
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--過去問の取り組み方について教えてください。
難関校では、ここ2~3年、読み解く力を求める傾向が強くなっています。したがってそうした学校では、古い過去問では傾向が変わっているので、過去2~3年の過去問を中心に取り組むとよいでしょう。
またそうした学校では、間違った問題でも、知識が身についていないのか、あるいは問題条件の見落としをしているのかなどを見極めて対策することが重要です。知識は身についているのに、問題の読み方で間違えた場合は、やみくもに知識を詰め込むのではなく、じっくりと落ち着いて問題に取り組む時間を確保し、次の模試に臨みましょう。
--併願校の過去問はどこまでやるべきでしょうか。
入学する気持ちのある併願校であれば、1年分はやっておくとよいでしょう。9月中に取り組み、「できる」という感触をつかんでおくとよいと思います。
--2014年中学受験はどうなるとお考えですか。
来年は2月2日が日曜日で、一部の学校が入試日程を変更するプチサンデーショックとなります。これにより、青山学院中等部が2月2日から2月3日、本郷中学校が2月2日から2月1日などの日程変更があります。特に女子への影響が大きく、たとえば桜蔭中学校受験者は、3日の受験校を慶應中等部でチャレンジするのか、青山学院にするのかといった判断を迫られることになります。
傾向に大きな変化はありませんが、中学入試は景気との関連があり、少し増加傾向にあるのではないかと思います。実際、6年生になってから受験を目指すお子さんも、昨年より多いようです。
--ここ数年の受験者減少は、難易度に影響ありますか。
サピックス偏差値55以上(偏差値55:男子では早実、芝/女子ではフェリス、鴎友など)の難関校でみると、相変わらず難しいといえます。受験者数が減った学校は多いですが、合格可能性の低い層の受験は減り、実力が伴い本気の子が受けることに変わりはなく、合格のしにくさは相変わらずです。第一志望のお子さんの多い学校は、本命として必死に勉強をして受験するので、さらに難しくなった学校もあります。
--ありがとうございました。
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