教育再生実行会議、センター試験を廃止し「達成度テスト」創設を提言
政府の教育再生実行会議は10月31日、高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について、第四次提言を安倍晋三首相に提出した。
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知識偏重の1点刻みの大学入試や、事実上学力不問の選抜となっている一部の推薦・AO入試では、大学での学びに必要な共用や知識が身に付いているかどうか確認する機能が十分発揮されていないなどの課題が指摘されている。教育再生実行会議では、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の在り方について、一体的な改革を行う必要があるとし、「達成度テスト(仮称)」を創設することを提言した。
達成度テストは、高等学校教育の質の確保・向上を目的として、高等学校の教育課程における基礎的・共通的な教科・科目について、生徒の多様な状況に応じ、高等学校在学中に複数回受験できる仕組みや外部検定試験の活用を検討している。
達成度テストのレベルは、基礎レベルと発展レベルの2種類を導入する。基礎レベルは知識・技能やその活用力などを含めた基礎的な学力を把握するものとし、推薦入試やAO入試の判定に活用する。発展レベルは大学が求める学力水準の達成度判定に活用する。知識偏重の1点刻みの選抜から脱却できるよう、レベルに応じて段階別に示すとしている。
具体的な実施方法や実施体制、実施時期、名称などについては、高等学校の教育活動に配慮しつつ、関係者の意見も踏まえ、中央教育審議会等において専門的・実務的に検討するという。
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