効果や教材の質で高い満足度、東大生の3人に1人が受講…Z会

 「イード・アワード2013 通信教育」において小学生、中学生、中高一貫生、高校生で最優秀賞を受賞したZ会の執行役員 教材編集部長の平塚正樹氏に、Z会の通信講座の特長や強みを聞いた。

教育・受験 学校・塾・予備校
Z会は「イード・アワード2013 通信教育」において小学生、中学生、中高一貫生、高校生で最優秀賞を受賞
Z会は「イード・アワード2013 通信教育」において小学生、中学生、中高一貫生、高校生で最優秀賞を受賞 全 2 枚 拡大写真
--添削の質の高さでも第1位ですが、どういう点が評価されたとお考えですか。

 添削は、大変厳しい採用基準をクリアして選ばれた者が行っています。また、返送前に、必ずチェッカーが添削内容を確認しています。

 添削は、模範解答を書くだけではなく、別の解き方を示したり、勉強の仕方を示唆したりするなど、生徒になんらかの気づきを与えるコメントを必ず入れています。感想欄は、生徒と添削者との貴重なコミュニケーションの場となっています。

 一部のコースでは、2011年から添削をデジタル化し、インターネットでも見ることができるようにしました。これにより、原本の到着を待つことなく、添削を見ることができます。

 小学生コース本科では、担任制をとっており、一人の子を同じ添削者が1年間受け持ちます。添削を通して、適切な声がけは勉強の励みになり、学習習慣をしっかり身につけることができます。

--ユニークなサービスがあれば教えてください。

 特に好評なのが、生徒の協力を得て公開している大学受験の「再現答案」です。受験を終えた生徒に、試験問題の解答を再現してもらうものです。余談になりますが、再現答案がスラスラ書ける生徒はたいてい合格していますね。スラスラ書けるということは、頭の中で思考がすっきり整理されていて、自信をもって解答できたということですから。

--新しくスタートする映像授業はどういうサービスですか。

 Z会では、通信講座だけでなく、教室での授業も展開しています。近くに教室がなくて通えない人も受講できるよう、2014年4月から、「東大マスターコース」の映像サービスをスタートします。自分では解き方がわからない、もう一段上を目指したい、という生徒を対象としています。

 Z会は、教室や映像で先生の解説を聞く「インプット」型の学習、通信講座で自分で考えて書く「アウトプット」型の学習、そして、「速読英単語」シリーズなどで知られる書籍という3つの学びを提供しています。それらの中から、受講生が自分に合った学習方法を選び、組み合わせていただけることもZ会の特長です。

--今後、予定されているサービスはありますか。

 通信添削は、究極の個別指導だと思いますが、もっと個々に応じた学習のサポートができないかと考えています。たとえば中高一貫コースなら、中1~高2までの5年間でどのような学習をすればその生徒にとって一番よいのか、生徒ごとにカリキュラムが作れることが理想です。近い将来には、個別対応度をさらに高めた教材提供も実施したいと考えています。

 また、生徒とZ会を直接つなぐ、唯一にして最大のツールである「添削」をもっと極めたい。単に、模範解答を示すだけでなく、生徒の書き込みから何を読み取り、何を指導するか、ここを極めることが塾との差別化になっていくと考えています。

--ありがとうございました。

 イードは、2013年10月28日~2013年11月5日、通信教育を受講している幼児・小学生・中学生・高校生・既卒生(大学受験生)のお子さんをもつ保護者を対象に、通信教育における満足度調査を実施し、「イード・アワード2013 通信教育」として2013年11月に発表した。Z会は小学生、中学生、中高一貫生、高校生で最優秀賞を受賞したほか、「効果の満足度」「教材の質」など多くの部門賞も獲得した。
  1. «
  2. 1
  3. 2

《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

+ 続きを読む

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集