【中学合格からの学習】中学生向け電子辞書の機能比較と選び方のポイント
中学校入学祝いのプレゼントとしても人気の、中学生の電子辞書選びのポイントについて、中学・高校生向けモデルに定評のあるカシオとシャープの製品を例に紹介する。
教育ICT
小学生
advertisement

中学校入学祝いのプレゼントとしても人気の、中学生の電子辞書選びのポイントについて、中学・高校生向けモデルに定評のあるカシオとシャープの製品を例に紹介する。評価した機種はいずれも中学生向け新製品で、カシオがEX-Word XD-U3800、シャープがBrain PW-SJ1となる。
◆中学生向けモデルを選ぶ意味
電子辞書には中学生向け、高校生向け、社会人向けなどの分類があり、モデルにより操作性にも違いがあるが、収録されているコンテンツが大きく異なる。紙の辞書にも対象による違いがあるように、収録語数や解説レベルが異なる。また、中学生向けモデルでは、教科書に掲載される単語、語句を色分けするなど、中学生が学習するうえでの工夫が凝らされている。
中学生向けとして市販されている電子辞書は、本体に収録されている辞書やコンテンツが、中学校での勉強や高校受験を意識した内容になっている。国語辞典や英語辞典であれば、学校指定の多い辞書を採用し、英検や漢検、あるいは高校受験の問題集などが収録されている。
電子辞書には、手帳機能も備わっている。スケジュール管理や電卓、ボイスメモといったユーティリティ関連も充実しており、中学生向けの場合、時間割表、単語帳、暗記ノートといったツールも用意される。また、学生向けモデルでは、カラーバリエーションが豊富なことも特徴だ。EX-Word XD-U3800はホワイト、ブラック、ビビットピンク、Brain PW-SJ1はホワイト、ピンクをラインアップする。
電子辞書では、コンテンツをあとから購入して追加することができる製品が多い。その意味ではターゲットの異なるモデルを購入し、必要な教材を追加するという使い方も可能だ。しかし、最初から授業内容や受験対策を意識したコンテンツが収録されている製品のほうが便利であることは間違いなく、コンテンツを追加すると割高にもなる。中学生向けの電子辞書を購入する意味は、専用ツールやコンテンツが整理・カスタマイズされていることだろう。
時間割や暗記ノートといったツール類は高校生になっても使えるものなので、中学から利用するなら、学年や進学ごとにコンテンツを拡張、入れ替えしていけばよい。ただし、ツール類やユーティリティによっては入れ替えができないものもある。より高校の授業に合ったツールが欲しい場合、入れ替えたい辞書や追加したい辞書が増えるような場合は、上位モデルにステップアップしていくのがよいだろう。
◆言語系辞書・学習コンテンツのチェックポイント
中学生の電子辞書購入の目的でもっとも多いのは、国語辞典と英語辞典(英和・和英)だろう。カシオEX-Wordの国語系の収録コンテンツは、「デジタル大辞泉」「明鏡国語辞典 第二版」など13タイトル。Brainは「スーパー大辞林3.0」「旺文社標準国語辞典 第七版」など15タイトル。
英語系は、EX-Wordが60タイトルに対し、Brainが24タイトル。EX-Wordの60タイトルには、英会話や、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語などのトラベル会話集が含まれている。なお、英英辞典が収録されているのはEX-Wordのみ(ケンブリッジ英英辞典)で、Brainでは追加購入ができる。
収録コンテンツについては、カタログや各社のホームページで紹介されているので、参考にしてほしい。
選択ポイントとしては、標準収録のタイトル数よりも、まず必要な辞書や教材が収録されているかをチェックしたい。必要な、という意味は学校や塾で指定されているもの、これまで使ってきたもの、ほしいと思っているものということになる。それらが収録されているかを優先させるべきだろう。
いずれにせよ、高校、大学と使っていく場合、辞書の追加もしくは買い替えが必要になる場合もあるだろう。しかし、高校生になっても使える明鏡国語辞典や古語辞典、高校生での利用者が多いジーニアス英和・和英辞典などは、どちらの機種にも収録されている。
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement