ベネッセホールディングス、原田泳幸氏が代表取締役会長兼社長に就任
ベネッセホールディングスは3月27日、同社代表取締役社長の異動に関する記者会見を行い、日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸会長を代表取締役会長兼社長に迎えることが内定したと発表。
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
また、福島保代表取締役社長は代表取締役副会長に、福武總一郎取締役会長は最高顧問に就くことが発表された。原田氏は、日本マクドナルドホールディングスにおける会長職は続けるが、「99%のエネルギーはベネッセに注ぐ」とコメントした。
今回の異動は、2013年7月より2015年度末をゴールとして行っているベネッセの変革活動の第1フェイズが2014年6月で終了し、第2フェイズがスタートすることにともない、新体制に移行することで成長を確実なものとするためだと福武氏は説明。第一フェイズでは、福島氏の元、コスト構造の改革、成長戦略の策定、グループガバナンスの再設計、グループの連携強化を図ったきたという。
第2フェイズにてこれらの変革活動を実行に移していくうえで、経営者としての実績、グローバル経営の深い理解、徹底した顧客志向を考慮し原田氏を迎えることにしたという。過去の成功体験に捉われない、新たな成長路線が必要だと福武氏は説明し、IT企業、グローバル企業で経営の指揮をとってきた原田氏の経験が適していたとした。
就任にともない原田氏は、これまで一貫してグローバル企業で働いてきた経験を、日本企業のグローバル化、日本人のグローバル人材育成で生かしたいと考えていたと説明。今後は、顧客第一主義の徹底、事業間のシナジー、戦略的な海外展開を進めたいとした。
また、デジタル化にともない、他業種の企業が教育業界に参入していることにも触れ、「教育はゲームではない」とし、「ベネッセがこれまで蓄積してきた教育に対する知見が独自の価値を生み出す」とコメントした。
《湯浅大資》
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