KNT、修学旅行向けの位置情報システムを販売
近畿日本ツーリスト(KNT)は4月、京都大学学術情報メディアセンター美濃研究室と復興教育支援ネットワークと連携して開発した修学旅行向けのリアルタイム位置情報システム「CCRy(ククリ)」の本格販売を開始した。
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
2011年3月の東日本大震災をきっかけに、災害時における生徒の安全確保が求められている。特に修学旅行に関わる教員や旅行代理店にとって、普段の生活圏から離れて土地勘のない修学旅行先での安全確保が課題となっている。
そこで同社は、京都大学などと連携して、修学旅行生向けの情報支援サービス「CCRy」を開発。2013年秋に京都で試験運用を開始して以来、2014年4月の本格導入を目指して修学旅行の人気観光地の避難所登録を進めてきた。今後は初夏や秋の修学旅行シーズンに向けてさらに販売を推し進めていくという。
「CCRy」はGPS位置情報を利用して修学旅行中の生徒の位置をリアルタイムに把握することで、生徒の安全を確認するためにデザインされた情報システム。GPS搭載スマートフォンおよびタブレット向けのアプリケーションとして実装されている。
平時には自主研修中の生徒の位置を常に教員が把握することで、問題発生時における生徒の安全確保をサポート。災害時には生徒に避難所情報を配信して避難させるとともに、教員による生徒の安否確認を行うことができる。
災害時に教員と生徒で直接無線通信ができなくなっても、位置情報をリアルタイムに収集、30秒ごとにサーバーに送信され、旅行期間中蓄積される。そのため、サーバーへの通信が確保できていれば、被災地から離れた学校で最新の生徒の位置を問い合わせることができる。また、緊急時には先生から各生徒グループへの一斉緊急連絡、安否確認を行うことができる。
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