JMOOC「gacco」で東大 本郷教授が反転授業、参加者は13~81歳
26日、JMOOCが主催するオンライン講座のうちgaccoが配信するコースから第1回となる受講者のための対面授業を開催した。
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
JMOOCでは、4月からgacco(NTTドコモ)とOUJ MOOC(放送大学)の2つのMOOCsプラットフォームで講義コンテンツを配信している。基本はオンラインによる講座となるが、gaccoで提供される講座のうちいくつかでは対面授業のプログラムも用意される予定となっている。
そのひとつが前述、本郷教授の講座である。対面授業は、1回の定員100名で募集され、本コースの受講者が申し込むことができる。JMOOCのオンライン講座の受講は無料だが、対面授業は有料(10,000円)となる。しかし、高校生のために特別の無料枠も用意されている。
授業は、オフラインで集まることのメリットを生かすため、一般的な講義ではなく、反転授業のスタイルが採り入れられた。参加者は事前にコースのビデオを視聴したり、課題に取り組んだり、gaccoの掲示板等で議論を行ったりしている。ここでは、それまで学んでいる内容の議論を深めるため、グループディスカッションとディベートをメインとした形で授業が進められた。
第1回のテーマは、中世日本の国家のあり方について、権門体制論と東国国家論という2つの学説から考えるというものだった。
参加者は4~5名ずつの18のグループに分けられ、まずはグループ内の自己紹介とリーダー決めが行われた。ここで、本郷教授は、権門体制論と東国国家論の2つを簡単に紹介し、簡単な質問でそれぞれの違いを確認させた。そして、平安時代にも「六波羅幕府」「福原幕府」という幕府が成立していたと説くそれぞれの学説を紹介した史料と、鎌倉幕府成立を1180年、1185年、1192年のいつとするかという学説を紹介した史料を示し、これらは権門体制論と東国国家論のどちらに立脚した学説かを考えさせた。
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