子どもの夕食の主菜、魚料理は1割未満…理由は「料理に手間や時間がかかる」
働く母親が子どもの夕食の主菜に魚料理を調理しているのはわずか9.3%であることが、ディー・エス・エム社の調査結果より明らかになった。食べない理由は「料理に時間がかかる」「子どもが好まない」などが挙げられた。
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調査は、6月22日の「DHA(ドコサヘキサエン酸)の日」を前に、全国の0~17歳の子どもを持つフルタイムまたはパートタイムで働く母親500名を対象にインターネットによる意識調査を行った。調査期間は、5月16日~5月19日。
子どもの夕食の主菜で多い料理は、「肉料理」70.6%、「魚料理」9.3%、「野菜」18.3%、「その他」1.8%だった。
魚料理を食べさせることが少ない理由として、「手間や料理に時間がかかる」35.2%、「子どもが好まない」30.0%、「新鮮な魚を入手しにくい」25.7%、「魚料理は食べるのが面倒」18.5%、「魚料理は栄養が少ないと思う」1.6%などが挙げられた。また、魚が高価であることも一因となっており、魚料理がますます日本の家庭の食卓から消えつつある現実が浮き彫りとなった。
魚が食べる藻類にDHAが豊富に含まれているため、魚にはDHAが含まれている。DHAは全身に存在する多価不飽和オメガ3脂肪酸の一種。DHAは脳の主要な構造脂肪であり、最大で脳内オメガ3脂肪の97%を占めているという。
子どものDHA摂取と学習および行動能力に対する影響を研究している、オックスフォード大学のアレックス・リチャードソン博士は、「日本の子どもの食事は、伝統的に食べられてきた魚料理よりも、西洋式の肉料理中心の食事が増えており、子どもに十分な多価不飽和オメガ3脂肪酸のDHAを摂取させることはますます重要になっています。現在進行中のオックスフォード大学の大規模研究でも、健康な学童期の児童のDHA濃度が低い場合、読解力や記憶力が低く、DHA摂取を増やすことで、児童の認知発達を向上させることがわかっています」と述べている。
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