旧富岡製糸場を国宝に…文化審が答申
文化審議会は10月17日、旧富岡製糸場を国宝に、名古屋市庁舎や愛知県庁舎など9つの建造物を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申した。旧富岡製糸場は今年6月、世界遺産に登録されている。
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10月17日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣への答申が行われた。新たに国宝として指定されたのは、群馬県富岡市にある旧富岡製糸場3棟(繰糸所、東置繭所、西置繭所)。また、重要文化財として、福島県東白川郡棚倉町の都々古別神社本殿1棟、東京都中央区の築地本願寺本堂1棟、東京都北区の旧醸造試験所第一工場1棟、愛知県名古屋市の名古屋市庁舎1棟、愛知県名古屋市の愛知県庁舎1棟、滋賀県大津市の三尾神社本殿1棟、奈良県桜井市の長谷寺本坊8棟、愛媛県大洲市の長浜大橋1基、鹿児島県薩摩川内市の旧増田家住宅4棟の計9件が指定された。
旧富岡製糸場は明治政府が設立した模範的な器械製糸工場で、明治5年10月4日に操業を開始した。フランスの技術を導入し、日本固有の技術と融合させることで産業革命を成し遂げた、日本の絹産業の拠点施設であり、文化史的に深い意義を有している。2014年6月にはユネスコの世界文化遺産に登録された。
答申の結果、近日中に行われる官報告示を経て、重要文化財(建造物)は2,428件・4,695棟(うち国宝221件・271棟を含む)となる予定。
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