東京工科大が村井純教授のJMOOC活用し反転授業、その狙いとは
東京工科大学(東京都八王子市)では、アクティブラーニングや反転学習を積極的に取り入れている。その取組みのひとつとしてJMOOCの「gacco(ガッコ)」を利用した授業を開始した。
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「gacco」は日本版MOOC(大規模公開オンライン講座)であるJMOOCのひとつで、NTTドコモとNTTナレッジ・スクウェアが提供するもの。大学講座をネットを通じて、だれでも無料で受講できる。
◆村井純教授のJMOOC「インターネット」を活用
JMOOCを利用した授業を展開しているのは、同大学のコンピュータサイエンス学部2年の「インターネット」だ。この授業は全15コマで、そのうち5コマにJMOOCを利用した反転授業を取り入れている。利用するJMOOCのコンテンツは、慶應義塾大学 村井純教授の「インターネット」。講座の中で大学の授業として活用する動画を、事前に学生に伝えて視聴させる。授業はJMOOCの講座を視聴している前提で進められる。
取材したのは、岩下志乃准教授と伊藤雅仁講師による「IPv6」に関する授業で、2教室でそれぞれ150名前後の学生に対して同時に行われた。学生たちは事前に、指定されたJMOOCの講座で予習する。授業当日は、先生がスライドやPCの画面を駆使しながら、学生に課題の発表をさせたり、質問に答えさせていく。
授業の後半では、IPv6の活用事例や問題点、今後の可能性などを議論し、最後に授業内容のまとめと各自の考えを入力させて提出させていた。提出は学生各自のPCからオンラインで行われる。同大学には、クラウドサービスセンターという学内クラウド環境が整備されており、教材や資料の閲覧、課題の提出のほか、授業の出欠もオンラインで行われている。
なお、東京工科大学では、アクティブラーニングとともに授業でのICT活用も進めており、コンピュータサイエンス学部の学生はノートPC必携となる。テキストもあえて使用せず、先生が作成したスライドなどをベースに授業を進めている。ノートを手書きでとる学生もいれば、PCに打ち込む学生もいる。
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