iPad導入で添削期間短縮や継続支援、進化する通信教育Z会の強み
イード・アワード 通信教育を4年連続、小学生、中学生、中高一貫生、高校生・大学受験生の4冠では2年連続で受賞したZ会の特徴と強みについて、執行役員 指導部長の河尻浩史氏、会員支援部 ICT推進課の草郷雅幸氏に聞いた。
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
--イード・アワード4年連続のご受賞、小学生、中学生、中高一貫生、高校生・大学受験生の4冠は2年連続です、おめでとうございます。「教材」「添削」「効果」をはじめ多くの部門賞も受賞されました。Z会の通信教育の満足度が高い理由は何だとお考えですか。
河尻氏:Z会では、創設以来83年(2014年時点)にわたって、問題作りに大変力を入れてきました。添削問題は、入試の過去問をそのまま使用するのではなく、すべてオリジナルです。パターンを覚えれば解ける問題や、丸暗記すれば解ける問題ではなく、頭の中でいろいろな知識を融合させ、試行錯誤することで気づきが得られるような良問づくりを意識しています。
「教材」「添削」「効果」の部門賞をいただきましたが、この3つは切り離すことはできません。よい教材、よい添削があるから効果があがるのです。
通信添削の答案を見れば、学習者がどこでつまずいているのか、どんな間違いの傾向があるのかがある程度把握できます。添削者は、会員一人ひとりの理解度やくせをわかったうえで、個別に指導します。添削内容は、出題者にフィードバックして問題作りに活かしています。この繰り返しが、添削問題の質を向上させてきたのです。
答案のコメント欄は、会員と指導者のコミュニケーションのツールになっていて、問題についての質問だけでなく、部活などプライベートなことも書いてこられる会員さんもいらっしゃいます。Z会に親近感を覚え、学習の励みにしていただいているのだと嬉しく思っています。
--大学入試の改革が進んでいますし、高校、中学入試も変わってきています。教材作りにも影響はあるのでしょうか。
河尻氏:我々が力を入れてきた「本物の学力」の育成という理念は、入試がどれほど変わっても、揺らぐことはありません。しかし、学習指導要領も変わっていますし、入試傾向は常に変わるものですから、対応すべきところは柔軟に対応しています。
--2014年にスタートした映像コースの反響はいかがでしょうか。
河尻氏:Z会では、教室での授業も展開していますが、近くに教室がなくて通えない人を対象に、映像コースをスタートしました。自分でわかるまで繰り返し見られる、学校では簡単にしか習わないところも丁寧に解説してくれるなど好評をいただいていて、全国に会員がいます。映像コースは、教室に通うのと違って自学自習が基本ですので、今後は、途中で挫折しないようフォロー体制も検討したいと考えています。
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