脳科学を活かした意欲喚起指導でやる気を引き出す、第一ゼミナール

 顧客満足度で評価する「イード・アワード2014 塾」の中学生/集団指導において最優秀賞を受賞した第一ゼミナールを運営するウィザスの企画戦略部長 樋浦忠司氏に同塾の特長や教育理念などを聞いた。

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ウィザスの企画戦略部長 樋浦忠司氏
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 顧客満足度で評価する「イード・アワード2014 塾」の中学生/集団指導において最優秀賞を受賞した第一ゼミナールは、部門賞も「講師が良い塾」「教材が良い塾」「授業がわかりやすい塾」「面倒見の良い塾」「成績が上がる塾」「受験・進学情報充実の塾」「子どもが好きな塾」と8部門中7部門を獲得した。第一ゼミナールを運営するウィザスの企画戦略部長 樋浦忠司氏に、同塾の特長や教育理念などを聞いた。

--最優秀賞のほか多くの部門賞も受賞されましたが、ご感想をお聞かせください。

 ありがとうございます。40周年を迎える節目の年に、このような多くの賞をいただくことができ大変嬉しく思っています。

◆やる気を引き出し、真の実力をつける

--受賞された中学部では、どのようなコース展開をされていますか。教育方針についても教えてください。

 中学生クラスでは天王寺高校など大阪府トップ校の文理学科を目指す「文理学科コース」のほか、「最高水準コース」「選抜コース」「標準コース」を用意しています。最新の入試問題の傾向などを分析したオリジナル教材で段階的な学習ができ、理解を深めながら実戦力を身につけることができるようになっています。

 生徒ひとりひとりと向き合い、ひとりひとりの生徒を育むことを重視する「1/1の教育」を第一ゼミナールの教育理念として掲げ、日々実践しています。

 塾の面倒見の良さというと、手取り足取り教えることだと思われがちですが、それだけで本当の実力がつくかは疑問です。当塾ではまず、勉強する意義や目的を共に考え、勉強に対するやる気を引き出すことに傾注します。生徒たちは、塾だけでなく自宅や学校の勉強を楽しみながら全力で取り組むようになっていきます。そのうえでじっくり自分で考えて問題を解く力をつけていきます。

 先生の声かけや懇談も頻繁で、真の実力をつけるにはどうすればいいのか、我が子を見る親の視点で常に動いています。そういう意味で「面倒見が良い」だけでなく「成績が上がる」を両立した評価をいただけたのは嬉しいことです。

◆先生によるプラスの声がけとコーチング

--やる気を引き出すということですが、実際の教室で先生と生徒は、どのような雰囲気で授業を進めているのですか。

 当塾の先生はプラス思考を勉強や生活面に活かすことは、自分の成長に大きく寄与することであると伝えています。先生自身も常に前向きな言葉を意識し生徒への声かけを行うので、生徒たちもどんどんプラス思考に変わっていき、前向きに勉強に取り組むようになります。人は日常的に聞く言葉に感化されやすいので、生徒たちの脳もどんどんプラス思考に変わっていきます。

 たとえば「数学が嫌いだ」と言う生徒がいても、その嫌いという気持ちは思い込みであることが多く、そんなことで自分の可能性を下げるのはもったいない。だから先生が苦手な原因を一緒に探して解決し、ネガティブなイメージを払拭してから学習に取り組ませるのです。そうすると前向きな学習姿勢が成績の伸びにつながっていきます。

 このように先生が勉強だけではなく、生徒ひとりひとりの意識を高めるコーチングもしているのです。第一ゼミナールではこういった独自のメソッドを意欲喚起教育「EMS(the Educational Method of Self)」にまとめて実践しています。

◆脳科学を活かした独自の成績向上プログラム

--そのEMSについてもっと詳しく教えてください。

 これまで受験というと精神論や根性論で語られることも多かったのですが、真のやる気を引き出すにあたって、創立者の堀川一晃(現会長)は脳の働きに注目しました。

 人間は好きなことをするとドーパミンが出て驚くほどの力を発揮します。勉強もやらされるものではなく、プラス思考で楽しみながらすると成績も驚くほど向上します。

 たとえば自分自身のマイナスイメージを一旦白紙にし、「3~5年後のなりたい自分」「尊敬できる自分」を楽しくイメージしながら目標を立て、目の前の課題に取り組んでいく。または自分だけではなく誰かに喜んでもらえることをイメージしたり、勉強は自分が成長できるチャンスだとプラスの受け止め方をする。「成績が上がる」「○○高校に合格した自分」などをイメージして自分を高めるのもいいでしょう。こういった、脳を活性化してやる気を引き出す方法を、長年にわたって専門の脳科学者と共同研究してきたのです。

 現場では先生が授業や面談で、時にはワークシートやDVD教材などを使ってEMS指導を行います。もちろんイメージして終わるだけではなく、達成に向けて毎日をどのような意識で過ごすのか共に考え実践していきます。生徒もプラス思考で考える習慣がついてきて、先生ばかりでなく、生徒も前向きな発言をして、仲間同士で高め合う光景も見られます。

 目標は志望校合格ですが、社会人になっても活躍できる人になってほしい、そんな思いも込めています。
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《奥井亜輝》

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