大学入試改革、スケジュールや重点施策…文科省が実行プラン策定
文部科学省は1月16日、「高大接続改革実行プラン」を策定した。大学入試センター試験に代わる新テスト(いわゆる達成度テスト)導入までのスケジュール、各大学による個別選抜改革の在り方などを具体的に示している。
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平成26年12月22日の中央教育審議会答申を踏まえ、高大接続改革に向けた今後の重点施策やスケジュールを示している。
大学入試センター試験に代わる新しいテストについては、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」は平成31年度、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は平成32年度からの実施を目指し、一体的な検討を継続。平成27年度中をめどに専門家会議の検討結果を取りまとめ、平成28年度中をめどに「教科型」「合教科・科目型」「総合型」の作問イメージ(モデル問題)を公表する。
平成29年度初頭には、出題内容や範囲、プレテストの実施内容やスケジュール、正式実施までのスケジュールなどを盛り込んだ「新テストの実施方針」を策定・公表するとしている。
大学入試センター試験改革と併せて、各大学が個別に行う入学者選抜の改革も推進。各大学の教育理念やアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づき、学力の三要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」)を踏まえた多面的・総合的な選抜方法を促進させる。
具体的には、アドミッション・ポリシー、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)の一体的な策定を義務付けるため、中央教育審議会での議論を経て、平成27年度中をめどに関係法令を改正する。
入学者選抜全体を多面的・総合的な評価へ転換するため、大学入学者選抜実施要項も見直し。一般入試、推薦入試、AO入試の区分を廃止し、新たなルール構築を目指すという。
主体的に改革に取り組む大学にとってインセンティブとなるような財政措置の在り方についても検討。平成27年夏をめどに具体策を取りまとめるとしている。
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