高校生が発見した小惑星「あやぱに」と命名…カンムリワシの羽根を意味
石垣島天文台は6月5日、2008年に高校生たちが発見した小惑星に「あやぱに」という名前が付けられたことを、ホームページに掲載。石垣島や西表島などに生息するカンムリワシの美しい羽根を意味する言葉だという。
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この小惑星は、2008年の高校生による研究体験「美ら星研究体験隊」で発見されたもの。同天文台によると、小惑星は通常、発見後に最低4年以上の観測が行われ、軌道が精度よく確定されれば命名権を取得できるという。この小惑星は発見から5年後の2013年に命名権を得ることができ、2014年に行われた「南の島の星まつり2014」で「あやぱに」が名前として選ばれた。2015年、6月2日発行の国際天文学連合「小惑星回報(MPC)」にて命名が公表された。
現在の「あやぱに」は、ふたご座にあり22.4等。日没後は西の空にあり、日没から1時間後には5度以下となりすぐに沈む。肉眼では見ることができず、「あやぱに」を最初に発見したむりかぶし望遠鏡でも、ここしばらくは観測が厳しいようだ。
「あやぱに」という言葉は、八重山地方で歌い継がれた代表的な古謡「鷲ぬ鳥節」の一節にあるカンムリワシの美しい羽根を意味する言葉。「綾羽」とも表記する。カンムリワシは石垣島や西表島などに生息しており、絶滅危惧種・特定天然記念物に指定されている。
なお、今年の「美ら星研究体験隊」は、8月12日から14日に実施。対象は全国の高校生で、6月30日まで参加者を募集している。詳細は石垣島天文台まで。
《黄金崎綾乃》
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