2025年度から準2級プラスが導入され、幅広い世代が受験する「英検」。1級から5級まで8つの級があり、試験内容は、身の回りの日常会話から教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定した出題がなされているのが特徴だ。英語の4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)のバランスを重視し、日常生活からアカデミック、ビジネスまで、社会で求められる英語力を測ることができる国内最大級の英語検定試験といえる。
また、4級・5級を国内の準会場で受験し不合格となった受験者を対象に、不合格の場合に無償で再受験・再々受験できる「チャレンジキャンペーン」も行われている。
2025年度の英検の試験日程や検定料金についてまとめた。
試験会場について
英検の試験会場には「本会場」と「準会場」の2つがある。
本会場とは、全国47都道府県の約230都市、および海外4都市に協会が設置する公開会場。個人で申込みをした者や、団体本会場申込をした者は本会場での受験となる。
申込みの際、希望の受験地は選択できるが、試験会場の指定はできない。また、希望の受験地が満席の場合は他受験地へ変更となる場合がある。なお、試験会場は試験日の6日前に受験票にて知らされることとなっている。
一方、準会場とは協会が準会場として認めた団体が設置する試験会場のこと。受験者が所属する団体(学校・塾・企業など)から団体申込をし、申込団体が設置した試験会場で受験することを「準会場受験」という。準会場で受験する場合、試験日程などの詳細は、所属団体の英検担当者に直接確認する必要がある。
団体・学校からの申込
試験日程
試験日程については学校・塾などの団体ごとに、英検担当者が決定することになっている。
一次試験準会場の実施は、A~F日程から1日程のみ選択できる。試験日程は複数あるが、同じ受験者が同一回次に同じ級を重複して申込みや受験することはできないとしている。また、一次試験準会場での「障害等のある方への受験上の配慮」、「海外会場」に対応しているのはD・E・F日程のみであり、二次試験の準会場実施はない。また、海外会場は、郵便事情により国内のWeb合否公開日、および成績必着日から遅れる場合がある。
二次試験については、日程は申込方法・受験級などによって指定される。団体区分が小学校、中学校、高等学校、大学などの受験者はA日程、塾、予備校の受験者はB日程での受験となる。また、海外や離島など一部特別会場の受験者、 障がい等による受験上の配慮の受験者はA日程での受験となる。
ただし、変更適用対象となる学校行事等が理由で指定日程で受験できない団体申込受験者は、学校長(もしくは団体の責任者)からの申請書の提出で日程の変更が可能となっている。なお、海外や離島など一部特別会場の受験者、障がい等による受験上の配慮の受験者はA日程での受験となる。
第3回検定 | ||||
受付期間 | 2025年10月31日(金)~ 12月15日(月) | |||
一次/二次 | 試験日程 | Web合否公開日 | 成績表必着日 | |
一次試験 | 1月16日(金) | 準会場A日程 | 2月16日(月) | 2月24日(火) |
1月17日(土) | 準会場B日程 | |||
1月18日(日) | 準会場C日程 | |||
1月23日(金) | 準会場D日程 | |||
1月24日(土) | 準会場E日程 | |||
1月25日(日) | 本会場 | |||
二次試験 | 3月1日(日) | 本会場A日程 | 3月10日(火) | 3月17日(火) |
3月8日(日) | 本会場B日程 | 3月17日(火) | 3月24日(火) | |
検定料
一次試験 | 二次試験 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級プラス | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
準会場 | 本会場 | - | - | 6,900円 | 6,400円 | 6,100円 | 5,000円 | 2,900円 | 2,500円 |
本会場 | 12,500円 | 10,500円 | 9,100円 | 8,700円 | 8,500円 | 6,900円 | 4,700円 | 4,100円 |
※1級、準1級は本会場のみ。4級、5級は一次試験のみ
※一次試験免除者も同額
このほか、2025年度は4級・5級を国内の準会場で受験し不合格となった受験者を対象に、不合格の場合に無償で再受験できる「チャレンジキャンペーン」が実施されている。
対象者は、英検を通常受験して不合格となった受験者。なお、欠席による不合格は除く。条件として、受験級は英検4級または5級。検定回は、2025年度第1回、第2回、第3回。会場は、日本国内の学校や塾などの準会場で受験した人。
2025年度第1回通常受験不合格者は、第2回に無償再受験が可能。無償再受験の第2回でも不合格となった場合は、第3回に無償再々受験が可能となる。また、2025年度第1回通常受験不合格者で、第2回に無償再受験に申し込まなかった場合は、第3回に無償再受験が可能。第2回不合格者、第3回不合格者も同様に、先の2回に無償で再受験、再々受験が可能となる。ただし、同一級、同一準会場での再受験に限るとされている。
無償再受験の申込方法は、準会場での申込時に「無償再受験・再々受験」であることを申し出る。無償再受験・再々受験の場合、通常の申込手続きに加えて、別途団体による申請登録が必要となる。
個人申込
書店等を通じて、あるいはインターネットを利用して個人で申込む。会場は本会場のみ。以下、試験日程だ。
試験日程
第3回検定 | ||||
受付期間 | 2025年10月31日(金)~ 12月15日(月) ※ネット申込のクレジットカード支払いは12月15日(月)締切 ※コンビニ申込、ネット申込のコンビニ・郵便局支払い(Pay-easy)は12月12日(金)締切 | |||
一次/二次 | 試験日程 | Web合否公開日 | 成績表必着日 | |
一次試験 | 1月25日(日) | 本会場 | 2月16日(月) | 2月24日(火) |
二次試験 | 3月1日(日) | 本会場A日程 | 3月10日(火) | 3月17日(火) |
3月8日(日) | 本会場B日程 | 3月17日(火) | 3月24日(火) | |
※1. 日程は申込方法・年齢などによって指定される
検定料
試験会場 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級プラス | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 | |
本会場 | 本会場 | 12,500円 | 10,500円 | 9,100円 | 8,700円 | 8,500円 | 6,900円 | 4,700円 | 4,100円 |

