日本文教出版と富士通総研、小学校で「デジタルワークシート」実証研究
日本文教出版は、富士通総研とともに、タブレット端末で動作する「デジタルワークシート」を活用した実証研究を、広島市立藤の木小学校で開始した。同研究で得られた成果を、ICT を活用した、新たな学びのモデルとしてかたちにし、順次発表していくという。
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
デジタルワークシートは、紙の教材であるワークシート(アナログ)と、タブレット端末(デジタル)の双方のメリットを融合したデジタル教材。シンプルな構成になっているため、教諭はこれまでの紙のワークシートと同じように、創意工夫にあふれたワークシートを自由に作成できる。一方生徒・児童も、これまでと同様に簡単に手書きでタブレットに入力ができる。
また、授業中にリアルタイムで児童・生徒の回答結果を集約できるほか、個々の学習成果が凝縮されたワークシートの学習データを、個人別、教科別に学習蓄積できることにより、意見交換や授業の振り返りなどさまざまな場面で活用できるといった、デジタルのメリットを生かした機能を備えている。
デジタルワークシートは、アナログ・デジタル双方のメリットであるこれらの機能により、これまでの一斉学習のみならず、個別学習や協働学習にも活用でき、授業における新たな学びの可能性をひろげることが期待できるという。HTML5で動作するクラウド型デジタル教材なので、インターネットに接続できる環境と、タブレットPCなどの情報端末があれば、すぐに利用できる。
日本文教出版と富士通総研は、広島での実証研究の成果を、研究レポートや商品開発、実証校での公開、学会での発表などで公表していき、ICTを活用した新たな学びの創造に向けた研究を今後も推進していくという。
《塩田純子》
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