世論8割少年非行「増えている」…5年前よりネット犯罪増加の印象
内閣府は9月24日、「少年非行に関する世論調査」の結果を公表した。少年非行については、約8割が「増えている」と回答。実際に増えていると思う少年非行は、掲示板への犯行予告などを挙げた人が6割にのぼった。
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調査は7月23日~8月2日、全国の20歳以上の男女を対象に個別面接聴取法で実施。1,773人から回答を得た。
「少年非行は増加しているか」という問いに対しては、78.6%が「増えている」と回答。「変わらない」は16.8%、「減っている」はわずか2.5%だった。
平成22年11月の前回調査と比較すると、「増えている」という回答は、3ポイント上昇。性別では女性、年齢別では60歳代で「増えている」とする人の割合が高かった。
「おおむね5年前と比べて、少年非行はどのようなものが増えていると思うか」という質問では、「掲示板に犯行予告や誹謗中傷の書き込みをするなどインターネットを利用したもの」が最多の63.0%。「自分の感情をコントロールできなくて(突然キレて)行うもの」52.7%、「凶悪・粗暴化したもの」45.9%、「集団によるもの」42.3%と続いた。
「最近の少年非行は、どのような少年が起こしていると思うか」という質問については、「保護者が教育やしつけに無関心な家庭の少年」がもっとも多い51.5%。ついで「スマートフォンやインターネットなどに依存している少年」45.3%、「家庭にも学校にも居場所がなく孤立している少年」44.4%だった。
「少年を非行に走らせないようにするため、各家庭で保護者はどのように対応すればよいか」については、「子どもと話をしたり接する時間を増やす」(67.5%)、「褒めるべきことはきちんと褒め、叱るべきことはきちんと叱る」(65.1%)、「子どもの気持ちや言い分を聞く」(49.9%)が上位に並んだ。
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