大阪府、感染性胃腸炎に注意…新型ノロウイルスで大流行懸念
大阪府では、例年10月から報告数が増加する感染性胃腸炎への注意を促している。2015年は新たな型のノロウイルスが確認されており、大流行の可能性もあるという。ウイルスの型が異なっても予防方法は変わらないため、手洗いの徹底など感染予防を呼びかけている。
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ノロウイルスなどの病原体により、おう吐・下痢などの症状を引き起こす感染性胃腸炎。1年を通して発生するが、例年秋から冬にかけて流行する。ノロウイルスには多くの遺伝子型が存在しているが、2015年は国内で例年と異なるウイルスが確認されている。大阪府感染症情報センターによると、2014-15シーズンではアジアを中心に、これまで世界的に毎年流行していた遺伝子型「GII.4」ではなく「GII.17」が主要な遺伝子型になったという。このウイルスに対して免疫がない人が多いことが予想され、例年以上に感染者が増加する可能性があるとされている。大阪府でも2014-15シーズンに「GII.17」の流行が見られ、今後の動向に注意が必要となっている。
大阪府内の感染症胃腸炎の第40週(9月28日~10月4日)における定点あたり患者報告数は3.87人。例年10月から報告数が増え、これから冬場に向けて流行時期となる。ウイルスの型が異なっても予防方法は変わらず、大阪府では「手洗いの徹底」「食品の十分な加熱」「適切なおう吐物や便の処理」の感染予防を呼びかけている。
大阪府感染症対策情報では、感染症ごとのWebサイトを設けており、おう吐物・便の処理の仕方や手洗い方法など感染予防のポイントの紹介、啓発ツールのダウンロードなどができる。
《黄金崎綾乃》
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