多彩な学びや大学の魅力を先取り、十文字学園女子大学「ミニ体験授業Day」
3月27日、桜の花もほころび始めた温かな春の日、十文字学園女子大学で「ミニ体験授業Day」が開催され、多くの来場者が訪れた。22コマの体験授業の中から一部を紹介する。
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3月27日、桜の花もほころび始めた暖かな春の日、十文字学園女子大学で「ミニ体験授業Day」が開催され、多くの来場者が訪れた。
ミニ体験授業は50分間で「絵本の魅力とは?」「小学校の『授業』をつくってみよう」など、同大学の9つの学科から、22コマの授業が行われた。また、学生たちによるキャンパスツアーやアカデミック展示、学生と話せるコーナーも同時に開催された。
◆大学ならではの深く幅広い学びを一足先に体験
ミニ体験授業は、自分の興味のある学科の授業が体験できるとあって、開始時間前から多くの高校生が集まった。22コマの体験授業の中から一部を紹介する。
・その1 「表現できる保育士を目指そう!~朗読に挑戦!~」
人間生活学部 人間福祉学科 社会福祉・保育コース 久保田葉子講師
人間福祉学科は「社会福祉・保育」と「社会福祉・介護福祉」の2コースに分かれ、社会福祉分野の中心となる人材を養成する学科。
「子どものころに読んでもらった絵本や教えてもらった歌は、大人になっても心に残り、力を与え続けてくれる。保育士を目指す皆さんには質の高い作品を探し、耳を傾け、自ら表現することに興味を持ってほしい」と久保田先生。体験授業に参加した生徒たちは、大学生らとともに、斎藤隆介作「八郎」の朗読に挑戦した。
自身も子どもの頃に読んでもらった本や聴かせてもらった音楽に感銘を受け、その経験が後の人生に大きな影響を与えたと久保田先生は語る。「すべての子どもには無限の可能性があると信じられる保育士であってほしい」との久保田先生の言葉に、参加した高校生たちは熱心に聞き入っていた。
・その2 ミニ体験授業「ムーミンの言語学―日本語から読み解くムーミンの世界―」
人間生活学部 文芸文化学科 星野祐子准教授
この授業では、ムーミンの登場人物のセリフの中から日本語の特徴や多様性、奥深さを発見していった。たとえば、日本語のオノマトペの豊富さや、「ぼく」「わたし」「あたい」「わし」など1人称の多様性を取り上げた。授業を行うにあたり、星野先生は生徒たちに「日ごろ意識することなく使っている言葉の面白さに気づいてもらえれば」と思いを寄せた。
文芸文化学科は、2015年4月に新しくできた学科でもある。本学科では「言葉」を切り口として日本文学、海外文学、芸術などさまざまな分野を横断的に学ぶ。「ムーミン谷の登場人物たちはとても個性的。それぞれが自由でありながら多様性を認め合って生活しています。この世界観はまさに文芸文化学科と同じ」と星野先生。「いろいろな分野を学ぶことで、将来の自分が進む道を見つけていってほしいですね」
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