米国発、洋楽で身につく英語アプリ「Lyriko」…開発者ダン・ロイ氏に聞く学びの楽しさ
英語を日本語で学ぶ日本語版が2015年11月にリリースされたのを受け、スカイライト・ゲームス社創立者のダン・ロイ氏にLyrikoの特徴や開発への思い、幼少期の思い出を聞いた。
教育・受験
その他
advertisement

--Lyrikoの最大の特徴は、音楽を聴きながら英語に触れられることですね、曲はどのように選定していますか。
すべてまだ有名でないアーティストの曲から選曲しています。曲は「繰り返し聞きたくなる曲かどうか」「日常会話で使える歌詞かどうか」「歌手の声が聴きやすいかどうか」をポイントに選んで、ライセンスを取ります。また、多くの人に自分の好みにあう曲を選んでいただきたいので、曲のティストが偏らないよう配慮しています。
私自身が音楽を好きなこともありますが、曲を選ぶ際にはひとつの言語につき1万曲ほど聞いています。現在、Lyrikoはすでに公開されている日本語で英語を学ぶ人向けの「日本語版」を含め、5つの言語で英語を学べるようにしています。英語だけではなく、スペイン語を学ぶバージョンもあり、どちらの言語も約30曲ずつライセンスを取得しています。
実は、日本語を学びたいという人に向けたバージョンも今後、公開する予定でいます。海外向けの日本語版では現在約10曲のライセンスを取得し、今後も順次、追加予定です。
◆学ばない言い訳はたくさんある
--教育アプリの中でも、言語を学ぶアプリに着目されたのはなぜですか。
人や文化をつなぐうえで、言語は非常に大事だと実感しており、同時に、言語は学び方が大切だと感じているからです。
私は、小学生のときにイスラエルで行われたサマーキャンプに参加したのですが、ヘブライ語はまったく話せるようになりませんでした。大学生のときにコスタリカに行ったときのスペイン語も同様でした。
子どものころから数か国語の授業を受けてきましたが、フラッシュカードを使うだけではつまらなかったり、人形を使って楽しい授業だけれど学びはなかったり。言語習得には、反復練習と努力、時間も必要です。恥ずかしいといった気持ちを払拭する必要もありますね。
つまり、「外国語を学ばない言い訳」は無数にあるのです。ですから、言い訳をしなくていいような楽しく簡単に学べるアプリを作りたいと思いました。Lyrikoを使って、外国語は苦しい暗記ではなく、楽しんで習得できるということを経験してほしいと思っています。
また、外国語学習は自由度があるため、アプリの活用度が高いと考えました。たとえば、数学はカリキュラム構成がしっかりしていて、教師たちは自由に教える余地がほとんどありませんが、言語についてはたくさんの指導法から選択することが可能です。
【次ページ】学ぶことは「楽しい」、そしてワクワクすること
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement