新人職員を調査、合格者約6割が国家公務員を意識した時期とは?

 国家公務員採用総合職試験に合格して採用された新人職員を対象としたアンケート結果によると、就職先として国家公務員を具体的に意識した時期は、大卒者の約6割が3年生以降であることがわかった。近年、少しずつ遅くなっている傾向にあるという。

教育・受験 大学生
国家公務員の志望動機
国家公務員の志望動機 全 6 枚 拡大写真
 国家公務員採用総合職試験に合格して採用された新人職員を対象としたアンケート結果によると、就職先として国家公務員を具体的に意識した時期は、大卒者の約6割が3年生以降であることがわかった。近年、少しずつ遅くなっている傾向にあるという。

 人事院は、国家公務員採用総合職試験や一般職試験(事務系、技術系)に合格して採用された新人職員751人を対象にアンケート調査を実施し、738人(うち女性251人)の有効回答を得た。

 国家公務員を志望した動機は、「仕事にやりがいがある」66.8%と「公共のために仕事ができる」64.4%が約7割、「スケールの大きい仕事ができる」47.8%。この10年で大きな変化はみられない。

 就職先として国家公務員を具体的に意識した時期は、大学卒では「大学3年生前半」23.9%、「大学3年生後半」20.6%、「大学4年生」10.9%と、約6割が大学3年生以降に国家公務員への進路を考えている。大学院卒では、「大学院進学後」が52.8%と、半数以上が「大学院進学後」に進路を考えている。具体的に意識した時期は、大学卒、大学院卒ともに近年少しずつ遅くなっている傾向にある。

 なお、人事院では、各府省と連携しながら、積極的な人材確保・啓発活動を展開している。霞が関OPENゼミや1次試験合格者対象の本府省説明会には約半数が参加し、参加者の5割以上が志望府省を決めるにあたって有意義だと回答している。

《工藤めぐみ》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集