JAXA「かぐや」のデータを利用したオリジナル教材を公開
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月11日、月周回衛星「かぐや」のデータを利用した学習用オリジナル教材をWebサイトに公開した。小中高校の授業、プラネタリウムや教員研修での活用を想定しており、利用規約に同意すると、ダウンロードして利用できる。
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
「かぐや」は、2007年9月に種子島からH-IIAロケットで打ち上げられ、月を周る軌道に投入。約1年半の間、月の表面や周辺環境について観測した。
教材は、JAXAが「かぐや」によって得られた月のデータをもとに開発したもの。7月11日現在、公開しているコンテンツは6種類。月の画像や動画を集めた「授業用素材集」、かぐやの地形カメラで取得した月のモノクローム画像から作製した「手作り月球儀作成シート、マニュアル」、月環境に関する既存知識や観測データをもとにディスカッションやグループワークを行うための「アクティブラーニング教材」など、実用的なオリジナル教材が公開されている。
公開コンテンツ一覧では、「理科で『月』(小学校4年生)、『月と太陽』(小学校6年生)の学習前に関心を持たせるため」など、利用例も具体的に紹介。小中学校や高校の教員が、理科や総合的な学習の時間、図工などの授業で活用できるほか、プラネタリウムでの指導、教員研修、視覚障害教育などでの利用も想定されている。
コンテンツの利用には、利用規約への同意が必要。科学研究・教育目的に限り、Webサイトから無料でダウンロードして利用できる。
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