夏休み中も学習支援、苦手克服や遅れサポート…松戸市×すらら

 松戸市は、2016年5月より実施している放課後の学習支援事業のなかで、クラウド型学習システム「すらら」を使った少人数制授業を実施している。生活困窮世帯などの小中学生が対象で、学校が夏季休暇中も継続している。

教育・受験 小学生
すららネット
すららネット 全 2 枚 拡大写真
 松戸市は、2016年5月より実施している放課後の学習支援事業のなかで、すららネットのクラウド型学習システム「すらら」を使った少人数制授業を実施している。生活困窮世帯などの小中学生が対象で、学校が夏季休暇中も継続している。

 すららは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」をスローガンに、低学力層でも基礎学力向上を実現できる対話型のオンライン学習システム。インターネットを通じて、ゲーム感覚で学ぶことができる。生徒の学力や個性に合わせられる「アダプティブ機能」を低コストで提供する特性を生かし、発達障がい児や学習障がい児、不登校児、経済的困窮世帯など、従来の民間教育や公教育ではカバーしきれない子どもたちに対しても活用。講師1名に対し5~7名程度の少人数指導にすることで、学習状況および、習熟状況に合わせた柔軟な講座が展開されている。

 松戸市では、個々の生徒の進捗に合わせ、学習内容や学習レベルを調整し提供するアダプティブラーニングを可能にするため、すららネットの「すらら」を採用。学校がある期間は学習時間がなかなか確保できない生徒も、夏期休暇中はひとりひとりの苦手な分野を過去の苦手や遅れを取り戻すため、アダプティブに学習を進めていく。

 松戸市の「子どもの学習支援事業」は、生活に困窮する世帯、生活保護受給世帯および、ひとり親世帯の小学5年生~中学3年生が対象。子どもが他者との関わりを持つなかで、日常生活習慣や社会性を育み、学習に対する意欲向上・習慣化を促して自ら学ぶ力を養うことで、将来における安定就労に繋げ、貧困の連鎖を防止することを目的として実施されている。

《神山千寿子》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集