文科省、映画「聲の形」とタイアップ…いじめ防止や障害者理解を普及啓発
文部科学省は、いじめや自殺防止、インクルーシブ教育システムの構築や障害者理解を普及啓発することを目的に、9月17日に公開される映画「聲の形」とタイアップする。啓発メッセージは、「勇気をもって 心の声を伝えよう」。
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「聲の形」は、平成25年から26年まで、週刊少年マガジンで掲載された大今良時氏による漫画。聴覚障害のある少女と、クラスで孤立してしまった少年たちが過去と向き合い、理解し合っていくようすを描く。10代の少年少女を中心に大きな反響を獲得し、手塚治虫文化賞新生賞をはじめとする数々の賞を受賞している作品だ。
9月17日には、映画聲の形製作委員会製作、松竹配給により、漫画を原作とした同名の映画の上映が開始される。文部科学省によると、「聲の形」は障害者理解を普及啓発する趣旨のみならず、文部科学省のいじめや自殺など、子どものSOSに対する取組みにも沿っている。今回のタイアップにより、文部科学省は子どもたちにお互いを理解し合い、相手を受け入れることの重要性について伝え、インクルーシブ教育システムの構築や障害者への理解の普及啓発を図る狙い。
タイアップの発表と同時に、9月2日には特設サイトが開設された。特設サイトでは今後、「もし学校に障害のある子がいたら?」「もし学校の中でいじめなどのSOSがあったら?」や「イベントレポート」のほか、監督インタビューも掲載される見込み。さらに、全国の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校および特別支援学校には、タイアップポスターも配布予定だ。
タイアップポスターに描かれている、主人公・石田将也がヒロイン・西宮硝子へ何かを伝えようとしている吹き出しの中身は、真っ白。これを見た児童・生徒たちは、一体誰に、どんな言葉を伝えようと考えるだろうか。
《佐藤亜希》
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