大阪府教委とClassiが実証実験、寝屋川高で3年間

 大阪府教育委員会と、ベネッセホールディングスとソフトバンク合弁会社Classi(クラッシー)は、2018年度9月までの約3年間、学習支援クラウドサービス「Classi」を利用した共同研究を実施する。

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 大阪府教育委員会と、ベネッセホールディングスとソフトバンク合弁会社Classi(クラッシー)は2018年度9月までの約3年間、学習支援クラウドサービス「Classi」を利用した共同研究を実施する。大阪府立寝屋川高校の学習活動に活用し、生徒の学力向上に取り組む。

 Classiは、授業・自宅学習の状況や校内のテスト結果などの生徒情報を一元管理、共有できる学習支援クラウドサービス。2016年4月より小中学校・専門学校・大学へもサービスを拡大し、2016年度にClassiを有料で導入する学校は約1,400校にのぼる予定だという。

 大阪府教育委員会は10月14日、教育ICTの活用で教員の授業改善や生徒の学力向上が見られるか検証するため、平成31年9月までClassiについて授業への活用方法の研究や、生徒の学習意欲や学力向上への影響について検証するなど、共同研究を行うことで合意した。

 具体的には、大阪府立寝屋川高校の1~3年生に対し、各学年・時期における生徒の成長や課題に応じて学校の指導計画にClassiの活用を組み込む。たとえば、1年生ではClassiの「Webテスト」という機能を使いながら授業での単元履修後に小テストに取り組み、2年生ではさらに「コンテンツボックス」や「学習動画」といった機能も使うことで、アクティブラーニングの実践や受験に向けた個別・層別学習の実践を図る。

 大阪府教育委員会とClassiは今後、共同研究を通して公開研究授業や研究成果に関する情報発信を行う予定。Classiを学年の特性に合わせて活用することで、高校3年間トータルでの学力向上を目指す。

《佐藤亜希》

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