給付型奨学金、具体案決定は11月上旬か…給付額や成績に基準
返済不要の新給付型奨学金について、自由民主党は制度設計に関する論点試案として給付対象や給付額、給付方法に関し11月上旬にも具体案を取りまとめる。給付対象者の成績については、高校での成績が4以上、給付額は3万とする案もあるが、未定。
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文部科学省給付型奨学金制度検討チームが8月31日に公開した議論の整理によると、新しく検討されている給付型奨学金対象者は日本学生支援機構の貸与型奨学金対象者に準じ、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程に就学する者。また、学力要件や家庭の経済状況などを判断軸とし、経済的に困難を抱える低所得世帯を対象とする(自民党資料)。ただし、学力要件、特に高校での成績は家庭状況により基準を満たせなかった場合の救済策も必要とされている。
一部報道では、月3万円を軸に給付し、対象者の高校での成績基準を「5段階評定で平均4以上」であるとする方向が示されているが、ネットではこれに対し「学校全体の学力レベルを考えず4以上とするのは不満」「志望高校のレベルを下げておけば成績4以上は簡単」「勉強できない根本に家庭の経済理由があるのに成績だけで決めないで」「財源にも限りがあるので何かしらの評価は絶対に必要」などの声があがっている。
自民党は現在、新しい給付型奨学金の制度設計に関する論点を取りまとめており、早くて10月31日ないしは11月1日・2日ごろまでに案を取りまとめる予定。
《佐藤亜希》
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