秋に熟す「ヨウシュヤマゴボウ」に注意…食べると死の危険

 国内に広く分布し、市街地などに雑草化している「ヨウシュヤマゴボウ」は、果実と根に有毒成分を含み、食べると最悪の場合、死に至ることもある。果実はブルーベリーにも似ており、子どもが間違って口にするおそれがあるので、実が熟す前に刈り取るのがよい。

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厚生労働省:ヨウシュヤマゴボウ
厚生労働省:ヨウシュヤマゴボウ 全 2 枚 拡大写真
 国内に広く分布し、市街地などに雑草化している「ヨウシュヤマゴボウ」は、果実と根に有毒成分を含み、食べると最悪の場合、死に至ることもある。果実はブルーベリーにも似ており、子どもが間違って口にするおそれがあるので、実が熟す前に刈り取るのがよい。

 ヨウシュヤマゴボウは、北アメリカ原産の帰化植物の多年草で、赤紫色の太い茎が直立し、高さ1メートルから2メートルになる大型の植物。国内に広く分布し、山野や道端、荒れ地、市街地に多く自生しているため、身近に見られる。秋になると1センチ程度の果実が黒熟する。

 厚生労働省によると、ヨウシュヤマゴボウは果実と根に有毒成分を含み、食べると2時間ほどで腹痛や嘔吐、下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡するという。果実はブルーベリーに、根はヤマゴボウに似ているため、注意が必要だ。

 また、皮膚に対しても刺激作用があるため、果汁が直接皮膚に触れることも避けたほうがよい。子どもが手にしないよう、実が熟す前に刈り取ることをおすすめする。

《工藤めぐみ》

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