アクトインディの調査によると、大阪万博に「行った・行く予定がある」と回答した家庭は3割以上にのぼり、子育て世代の関心の高さがうかがえる結果となった。
子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研」を通じて、子育て家庭の大阪・関西万博への関心度調査を実施した。調査は「いこーよ」会員を対象に実施し、405サンプルをもとに集計した。調査期間は2025年6月19日~6月25日。
調査結果によると、大阪万博に「行った」と答えた家庭は全体の7%で、「行っていないが、今後行きたい・行く予定」と答えた家庭は25%にのぼった。「行っておらず、今後も行く予定はない」と答えた家庭は68%であった。「行った・行く予定がある」と回答した家庭は3割以上にのぼり、子育て世代の関心の高さがうかがえる結果となった。
地域別に大阪万博への訪問状況を見てみると、開催地である関西では「すでに行った」27%、「今後行きたい・行く予定」44%と、あわせて7割以上が万博に関心を持っている。地元開催ということもあり、実際に足を運んだという人も多く、盛り上がりが感じられる。
関東では「行った」が9%、「行く予定」が17%で、全体の約4分の1が関心を示している。
中国・四国地方は「行った」17%、「今後行きたい」33%で、あわせて5割を超えた。地域によって状況は異なり、開催地との距離やアクセスのしやすさが、訪問の意向に影響していることが見えてくる。
万博に「行った」と答えた家庭に訪問時期を尋ねたところ、「ゴールデンウィーク後」がもっとも多く、全体の72%を占めた。「GW中」は21%、「GW前」は7%で、GW後のタイミングで訪れた家庭が目立った。小さな子供連れでは、混雑を避けるため連休の外出を控える家庭も少なくない。それに加え、GW中のメディア報道や口コミが「行ってみたい気持ち」を高め、GW後の訪問を後押しした可能性もある。
万博に「行った」理由としてもっとも多かったのは「日本で開催されるのが貴重な機会だから」(66%)で、ついで「世界各国の文化や価値観に触れられるから」(59%)、「子供の学びになるから」(55%)が続いた。これらの理由からは、万博を“子供にとって意義ある体験”として期待する家庭が多いことがわかる。また、「最先端の技術や未来のライフスタイルに触れられるから」(45%)、「保護者が行きたいから」(38%)といった回答も多く、家族で体験を共有したいという思いも感じられる。
一方、「行かない」理由としては、「大阪から遠いため、別途交通費や宿泊料がかかるから」(66%)という声が最多であった。
今後、子育て家庭に向けた情報発信や不安への対策も求められるだろう。