世界の子ども7人に1人は大気汚染レベル高に居住、ユニセフ報告
ユニセフ(国連児童基金)は10月31日、世界で3億人以上の子どもたちが国際的な基準値(PM2.5)の6倍以上に達する大気汚染レベルの地域で暮らしていることを発表した。
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
11月7日から開催される、国連気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)。ユニセフはCOP22開催に先駆け、子どもと大気汚染に関する報告書を発表した。
ユニセフ事務局長のアンソニー・レーク氏によると、大気汚染は毎年約60万人の5歳未満児の死亡原因に大きく関係しており、さらに何百万人もの子どもの命と将来を日々脅かしている。子どもたちは肺や脳、免疫システムが発達途上にあるため呼吸器に汚染物質が浸透しやすく、大人よりも室内外で大気汚染の影響を受けやすいという。
ユニセフはCOP22参加諸国に対し4つの対策を提言。具体的には、大気汚染の削減や子どもたちの保健ケアへのアクセスの改善のほか、子どもの汚染物質との接触を最低限に抑えること、そして大気汚染のモニタリングだ。
ユニセフは今後も大気汚染の影響を削減するための各国支援や、子どもたちに対する質の高い保健ケアへのアクセスを増やすこと、肺炎などの病気に対する予防接種を行う取組みなどを引き続き実施していくとしている。
《佐藤亜希》
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