内田洋行、群馬県前橋市の全小中学校71校に無線LAN環境構築
内田洋行は3月9日、群馬県前橋市の全小中学校71校への校内無線LANを構築し、3万人のタブレット活用を見据えたICT環境と、災害時のWi-Fi利用を実現したことを発表した。校内無線LAN環境は、学校を中心とした防災拠点づくりにも活用される。
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
前橋市教育委員会は、1997年より各学校の教室に有線LANを整備してインターネットを授業に取り入れるなど、ICTを活用した教育を推進している。2015年には、市立城南小学校と鎌倉中学校のモデル校2校で、整備済みの校内無線LANと児童生徒用タブレットPC40台、指導者用タブレットPCなどを整備し、その有効性を検証してきた。
今回、前橋市内の小中学校と特別支援学校の全71校に校内無線LANを構築したほか、指導者用タブレットPCや指導者用デジタル教科書のコンテンツ配信、ヘルプデスクなどの一斉整備を実施。全71校へのICT環境整備は、内田洋行と三井情報が協力して行った。
校内無線LANは、前橋市の総児童・生徒数2万5,667人(平成28年5月1日現在)が将来的に1人1台のタブレットを活用できる環境を想定。外部からの侵入などに対して強固なセキュリティを確保した無線LAN設計で、児童生徒の成績などの校務データを扱う有線LAN環境と明確に分離している。
前橋市では、69の小中学校が災害発生時に指定避難所となることから、災害時に避難してきた住民に無線LANを開放し、インターネットやSNSなどを安定的に利用できる環境を整備した。平時には停止させている災害無線LANを、災害発生時には簡易な操作で一斉に起動できる。
前橋市は、子どもたちが知的好奇心や知的欲求を高めることのできる「思わず身を乗り出したくなる授業」の実現に向けて、ICTを活用した教育を推進していくという。
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