サイバー大学、クラウド学習サービス「Cloud Campus」を教育機関などに提供

 すべての授業をインターネットで行うサイバー大学は、学内で開発・運用しているeラーニングシステム「Cloud Campus」を全面リニューアルし、4月4日より学外向けのクラウドサービスとして提供を開始すると発表した。

教育ICT 先生
学習者向けポータル機能
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 すべての授業をインターネットで行うサイバー大学は、学内で開発・運用しているeラーニングシステム「Cloud Campus」を全面リニューアルし、4月4日より学外向けのクラウドサービスとして提供を開始すると発表した。

 サイバー大学は、ソフトバンクグループが設立したサイバーユニバーシティが運営する通信制大学。独自に開発・運用してきたeラーニングシステム「Cloud Campus」は、ビデオを中心とした授業コンテンツの制作・配信、受講管理、小テストやレポートなどの課題やディベートの実施、成績評価などを1つのプラットフォームとして提供している。

 「Cloud Campus」は、コンテンツ制作機能や学習者向けポータル機能、管理ツールなどリニューアルを施し、4月4日より教育機関など学外に向けたクラウドサービスとして提供を開始する。

 Webカメラとマイクが接続もしくは内蔵されているパソコンがあれば、手軽に授業コンテンツや小テストを作成できるため、前回の授業の振り返りや課題を踏まえたコンテンツの更新も可能となる。また、講義内容の認知度や理解度をリアルタイムに回答させるアンケートや、授業後の質問の受け皿も事前に設置できるため、教育機関では反転授業による高い教育効果が期待できる。

 コンテンツ制作ツールで制作された教育コンテンツは、MOOCsのコンテンツとしても利用できるほか、講義をスライドと同期してコンテンツ化することや、多言語に対応した字幕で表示することも可能。復習や欠席した学生向けの補講だけでなく、障がいを持つ学生へのアクセシビリティ改善にも有効だという。さらに、「Cloud Campus」上で開講される授業を大学間で連携すれば、双方の単位互換もできるので、学生は他校のキャンパスへ足を運ばずに単位を取得できる。

 「Cloud Campus」は、一部の付加サービスを除き契約あたりのユーザー数に制限を設けていないため、受講人数にかかわらず定額で安心して利用できる。初期費用は10万円~。月額利用料金は7万円~(アカデミック版は5万円~)。プランにより価格や利用可能な機能に違いがあるため、詳細はサイバーユニバーシティ法人営業部へ問合せが必要。

《外岡紘代》

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